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佑京Side
まだ夜明けまでは少しある時間に目が覚めた
(誠知いないじゃん)
トイレに行って戻る時 Aが眠る寝室のドアが少しだけ開いていた
(見ちゃマズイかな・・)
めっちゃ気になり そっと開けるとブラインドも上がったままで外の明かりから
ベッドに誰もいないことがわかる
(二人共 もー起きてんの?)
俺は リビングに向かった
薄明かりの間接照明でソファーで寝てる誠知の頭が見えた
(ん?)
静かに・・・ドキドキしながら近づく
背もたれの方から覗くと誠知の顔が見えて
その誠知の腕には毛布にくるまれて顔だけが出ているAがしっかりと抱きしめられいた
(やべっ かわいいなA)
途端に自分の彼女に会いたくなった
(俺も一緒に住みたくなったじゃん)
礼「佑京、なにしてんの?」
佑京「シーっ…」
礼「ん?」
礼もソファーの後ろにきて俺と並ぶ
礼「あー」
ヒソヒソと話していてもピクリともしない2人
礼「俺ら邪魔だったんだな」
佑京「今更だろ?」
礼「Aはやっぱ可愛いな 寝顔見れるなんてluckyだったな」
佑京「部屋にもどろーぜ」
礼「佑京さ、Aがイジメってまではいかないけどからかわれてたの知ってる?」
自分達の布団に入って話し始めた礼
佑京「知らない」
礼「ぶーこって呼ばれててさ」
佑京「なんで ぶーこ?」
礼「ポチャってしててブスだからだって当時 Aと一緒に働いてたヤツが言うの」
佑京「バカじゃね?そいつ出世しねータイプだな」
礼「流石わかってんねー佑京 Aにシャンプーの指名が沢山入っててさ 指名ない腹いせだよ?しかも同調するバカもやっぱりいるわけよ客にも」
佑京「まーそんなヤツもいるな」
礼「そいつ誠知にも言ったらしいAのあることないこと」
佑京「逆襲にあったんじゃね?」
礼「そ!しかも付き合ってなかったのにさ“俺の彼女の悪口言わないでくれる?”って言ったんだよアイツ」
佑京「カッケーじゃん」
礼「カッコよかったのはAのほうだよ」
礼「誠知の頭、洗いながら話を聞いたって言って“言いたいヤツには言わせといていいんですよ?彼女だなんてもったいないウソまでついて上林さんにリスクしかないじゃないですか〜”って笑ってたって」
佑京「惚れそうじゃん」
礼「惚れたんだよ俺」
佑京「誠知もじゃね?」
礼「いいや誠知はもーちょい前からだった」
佑京「礼?は?つづきは?寝るかよフツー」
呆れて俺も布団をかぶる
。
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作者名:エリン | 作成日時:2020年3月30日 18時