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#26 ページ27

ー1年前ー




「そろそろ部屋にいく?」

時間が早くホテルにはチェックインだけして出かけた俺たちは夕食のあと部屋に入る


「オーシャンビューの部屋だから楽しみだね」
『う、、ん』

Aが大人しい

「緊張してんの?」
『ドキドキの方が上…』
「大丈夫、なんもしねーから…なんて言わないよ」

彼女は笑った


『ス、スイートルーム?』
「うん、頑張ってみた ゆったり過ごしたいしね」
『うわっ凄い広い』

子供みたいにはしゃぐ彼女をテラスでつかまえる

「そんなにはしゃぐと危ないから」
『落ちたりしないよ?』


わかってる

きっかけが欲しかっただけだから


「気に入った?」
『うん すごく』
「俺も」
『なに?顔になんかついてる?』

ジッと見つめる俺の心が読めたのか
頭を腕にコツンとくっつけてきた

彼女を後ろから抱きしめると
素直に背中を預けてくれた

「俺にもこんな甘い時間がくるって思わなくてさ 超〜っ幸せなんだけど」

『くしゅん』
「……」
『ごめんなさい』

彼女の腕が冷たかった

「ごめん…沖縄でも真夏じゃないし夜は冷えるのに こんなとこがダメなんだろーな気づかえなくて」

『私こそ色気なくてごめん…こんなふわふわした時間経験したことなくて』

「なんで二人して謝ってんの(笑)」
『ホントだよ(笑)』
「部屋に入ろ」
『うん』

部屋に入り俺たちはベッドに腰かけた

「正直言うとAに触れたくて仕方なかった沖縄まで俺、ガマンできっかな?って思ってて、いざ来ていろんな表情見てたら自然になるようになるかって思えてきて」

『今は?』
「触れたいに決まってるでしょ」

ゆっくり押し倒すと潮のかおりがした

「シャワー浴びよっか」
『誠知君お先にどうぞ…』
「わかった、でも今、少しだけ」


Aの唇を甘噛みするように塞ぐ

『ん、、っ』

唇を離して起き上がると

ベッドに取り残された彼女が手を広げ『誠知…』ってめちゃめちゃ甘く俺の名前を呼んだ

「ズルくね?」
『ダメだった?』


「…んなわけないじゃん」
『あっ、、ん』

そりゃーそうだろ Aがスイッチ押したんだし

首筋に吸い付くように紅い点をつけて

俺はバスルームに駆け込んだ


(やべー 理性を失うとこだった)

 
普段よりも早くシャワーを浴びて部屋に戻ると

Aが困ったような顔で俺を見つめる

『すごい筋肉…』

いつものように 上が裸、下はハーフパンツの格好で部屋に戻った俺


「家のまんまだった」


(ハズっ)




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作者名:エリン | 作成日時:2020年3月30日 18時

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