そばにいて・・。ｓｈ #51 (ページ21)

今日:11 hit、昨日:24 hit、合計:52,581 hit

#20 ページ21

ー1年半前ー⑦

『俺んちはちょっと…洗いにくいでしょ？(笑)』
「いやっそう、、、」
『お店でなら頑張りますよ？』
「商売上手だな(笑)」

そう言う意味じゃないんだけどって言えず

上手くかわされたのかもしれないけど

『誠知君、服…』
　
俺の服は彼女の部屋の窓側にハンガーにかけられていたのに渡されたのは Aちゃんからのプレゼントだった

(やべーすげぇ嬉しい)

「今、着てもいい？」
『え？い、いいよ』

その場で着ていた服を脱いだ

『ちょ誠知君///』
「すげぇよくない？似合う？」
『似合ってる、よかったこの前、高橋さんに付き合ってもらったの』
「礼に？」
『誠知君の服選ぶのに、パンケーキにもつられたんだけど』
「Aちゃん…」
『ん？』
「俺、Aちゃんが好きです彼女になってもらえませんか？」
『私？』
「そうずっと好きだった」
『わ、私なんか誠知君には勿体ないよもっといい人がいると思う』
「それ本気で言ってる？」
『……』

ふたりで会うくらいだ、少しは自信がある

「俺の言うことだけは素直に聞けるって言ってくれたよね？」

『うん言った嘘じゃないよ』
「俺のことは好き？」

彼女は言葉にせず何度も頷く

俺はその揺れる瞳を抱きしめた

「苦しめたい訳じゃないから…こうやっていつでも抱きしめていたいしさっきはちょっと嫉妬した」

『嫉妬？』
「礼と…俺以外の男と二人で会ってほしくない」
『誠知君…』

『少し考えさせてほしい』そう言った彼女に
俺は窓辺にかけられた服をそのままにして
彼女からプレゼントされた服だけを抱え部屋を出た

。