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『約束なら守らなきゃね』
そう言った彼女を俺はやっぱり好きだと思った
「うまそうに食べるな〜」
『うまそうじゃなくて旨いんです!』
「俺の分も食べていいよ?」
『それは翔くんが食べないと!力にして早くマウンドに上がらなきゃ…あっ ご、ごめんなさい 余計なお世話でした』
「本当だよ 早く一軍に帰んなきゃね」
『その時ヤフオクで見れたらいいな〜』
「来てよ!君のために投げるから」
そう言うと 彼女は黙ってしまった
「誰にでもそんな事言うの?って顔だね(笑)」
『私、岩嵜選手は結婚するんじゃないかと思ってたんです ただ何となくですけどオフに飯田選手がいた時にお2人がテレビに出てるのを見てて幸せオーラを感じました』
「お、驚いたな…いたよ結婚を考えてた人が…うん
確かにいました でも別れました。それにさっきも言ったでしょ?好きな人にしか言わないって」
『この状況は夢を見てるとしか思えないし
私、免疫なくて対応できなくて…』
「免疫って彼氏とかいなかったってこと?」
『はい。全くです』
「俺が彼氏になるってことでもいいんだよね?」
『そんなに色々ボール投げらても受けれないです』
「うまいこと言うな〜(笑)俺はピッチャーだから仕方ないよ? でもAちゃんにはストレート…直球投げてるつもりだから」
『そう言われたらそうですね(笑)』
素直で笑顔が可愛い
「スマホかして?」
『えっ?』
テーブルに置かれた彼女のスマホを手に取った
『あっ ちょっ///・・・・』
「・・・・俺がいるわ」
少しの間に
『いますよ常に・・・大好きですから』
俺に・・・俺にしてる待ち受けを見られてそう言った彼女は顔を赤くしながらも目を逸らさなかった
「俺、Aちゃんに好意を持ってます だからつきあってほしいけど Aちゃんの気持ちを大事にしたいし 明日また会ってほしいって言ったら迷惑かな?」
『私は嬉しいですよ・・・人とのご縁は大切にしたいですし
いいのかな?って思いは常に抱くと思いますけど(笑)』
「俺も大切にしたいよ///」
『///貴重・・翔くんが赤くなってる写真撮りたいくらいに(笑)』
「じゃあこっちおいで?」
『えっ?』
隣を叩くと 彼女はおとなしく俺の隣に座った
「自撮りとかあんまやったことないけど撮ろっか」
俺のスマホの画面に二人の顔が映る
「緊張しすぎ!」
俺は彼女の頭をポンポンして顔を近づけるため肩を抱いた
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作者名:エリン | 作成日時:2019年11月11日 17時