検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:9,143 hit

#4 ページ5





「好きな物 好きなだけ食べていいから勉強頑張れ!」


そう言って 翔くんはメニューを差し出す

メニューさえ高そうで その中身も目が飛び出そうだった

しかも さっきの車の中での膝から崩れ落ちそうなセリフで

おなかが・・・いやっ 胸がいっぱいだ



「ん?どうした?食べれるのない?」

『0がひとつ多いのばかりで選べないです・・・』

「俺がチョイスしてもいい?」

『お願いしていいですか?』

慣れた感じでオーダーをする翔くんをジッと見つめていた


ふと 心の声が出てしまう

『夢かな・・・』

「ん?何が?」

『えっ・・あっ・・』


あたふたしている私に翔くんは余裕で

頬杖をついて視線をむける


「夢じゃないよ ほらっ現実(笑)」

氷の入ったコップを私の頬に当てた

『ヒャッ…冷たっ』

そして熱いおしぼりをまた頬に当てる

『熱っ…』

「悪りぃ 熱かった?火傷してない?」

心配して隣に来た翔くんは指で頬を撫でた


『冷たい後だったから熱く思えたんです
大丈夫です///』

「あーよかったー」

“ちゅっ” 今度は頬に唇が当たる


『さすがにからかわないでください
私、どうしたらいいかわからないです』


「俺もどうしたらいいのかわからないんだ」

『翔くんが?…も?』

「毎日、毎日挨拶してからいなくなるし
サイン求められたり、差し入れくれるわけでもないしさ、雨の日も来てたでしょ?俺がいない日も来てたんじゃない?そこまでするってどんな気でいるんだろ?ってあんまり良くは思ってなくてさ 畑のおじさんといる Aちゃんを見るまでは…」


『畑のおじさんを知ってるの?』


「そうだな 一週間前くらいに話したよ」


『うそーおじさん 何も教えてくれなかったよ』


「男同士の約束したから」

『そっか 約束なら守らなきゃね』


約束なら仕方ない

私は運ばれてきたお肉を頬張った


『う〜ん 美味しい!幸せっ』


また 頬杖をついて翔くんがフッと笑ってる









#5→←#3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エリン | 作成日時:2019年11月11日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。