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#3 ページ4




アイスを食べ終わった頃、彼女が店から出てきた


中から助手席のドアを開けると

『本当にいいんでしょうか?』と不安そうに聞く

「もちろんいいよ どうぞ」

ふんわりとスカートを揺らして助手席に座った

『おじゃまします』

学校名をナビに入れ車を走らせる




「えっと・・・岩嵜翔です」(笑)

『Aです』

「緊張してる?」

『し、してますよ・・大好きな人が と、隣にいるんですから・・』

「大好きなんだ?俺のこと」

『はい!大好きです!あっ・・・すみません』

「いいよ 俺も君のこと・・Aちゃんのこと好きだし」

『えっ!!!』

「今は人としてね」

『い、今は???あ、ありがとうございます』



高速に乗ってからスピードを増した車は福岡市内に向けてどんどん進んでいく


彼女の緊張が解けてきた


「学校って何時から?」

『七時からです』

「え!時間までまだあるじゃん」

『車だと早いですね(笑)でも図書館に寄りますから大丈夫です』

「図書館か〜俺、あんま行ったことないな」

『本、買えないんで図書館で読むんです。夏は涼しいし冬もあったかいですから』

「それって俺も入れるの?」

『もちろんです』

「そっか じゃあ俺もAちゃんと図書館に寄るわ」

『へっ?翔く・・いやっ 岩嵜選手が図書館・・・』

「いいよ(笑) 翔って呼んでもらって」

『///翔、くん・・・』

「ねぇ Aちゃん 俺、おなか空いたんだけど図書館は別の日にして何か食べない?ごちそうするから」

『私でよろしければ』

「私がいいんだよ」


この人はモテるはずです
女の子が喜ぶ言葉をいっぱい知ってる


言葉数が少なくなった彼女の方をチラッと見ると

頭がコクコクとしている


(カワイイよな 一生懸命で)



「おーい 着いたよ」

頭をポンポンとしたら急に謝りだす彼女


『ご、ごめんなさい!私、もったいない寝ちゃいました』

「あっはははははっ もったいなかったか・・・」

『そんな面白いですか?私・・・』

少しイジけて言うのも可愛らしく

「うん カワイイよ」

『翔くんてカッコよくてモテるから 女の子が喜ぶ言葉沢山出てきますね・・』

「カッコいいのもモテるのも認めるよ(笑)でも女の子じゃなくて好きな人にしか言わないよ」

『・・・・・』


赤くなった顔を手で隠し無言の彼女


「A?こっち向いて」

『もう どうしたらいいのかわからないです/////』



急に呼ばれた名前・・・。








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作者名:エリン | 作成日時:2019年11月11日 17時

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