#101 ページ45
。
３人で写ったあと誠は俺たち二人を撮るって言う
本当に写真が好きなんだなと思った
楽しみにしていたイルカのショーが終わった時だった
『誠くんは？』
「え、トイレかな」
見にいったけどいない
『あの、私達と一緒にいた男の子なんですけど』
「あ！いた」
Aがスタッフに聞こうとした時だった
誠が戻ってきた
「こら！黙っていなくなるな心配するだろ？」
「ごめんなさい お姉ちゃんにプレゼントがあって」
『私に？』
「うん、でも誠知兄ちゃんから渡してもらっていい？僕、写真撮りたいから」
そう言うと 誠は俺の手に小さな紙の袋を乗っける
袋の中身を手のひらに出すと
「指輪？イルカじゃん」
『かわいい』
「ドルフィンリングって幸せになるって書いてたの」
『誠くん これを私に？』
「うん」
Aの目からポロポロと涙がおちる
「えっお姉ちゃん ごめんなさい泣かないで」
「嬉しいんだよな A」
『ありがとう 誠くん』
「あせったーー(笑)」
俺がAの指にリングをはめると
見ていたスタッフと数人の客が拍手で祝福してくれて
スタッフの計らいでイルカまでがジャンプしてくれた
「いいの撮れた！！」
ファミリーレストランでお子様ランチを
楽しそうに食べる姿はやっぱり子供で
誠がジッと見つめてた視線の先に
同じくらいの子供連れの家族がいた
俺とAは目を合わせた
濡れたおしぼり手に取り
Aは誠の口を拭いた
『ほら、まこ！よそ見しないの』
｢はい｣
照れくさそうな誠
帰りの車の中で誠がAの耳元で
何かを言ってるのがルームミラーから見えた
ガサガサと動く音がして
誠がAに抱っこされてる
昼間なら 何甘えてんだと言うところ
母親を亡くしてる誠には さっきの家族連れも
自分に置き換えて見てたのかもしれない
『誠知…もう少しドライブできる？』
「うん いいよ」
『誠くん寝ちゃったの、もうちょっとこのままでいてあげたいから』
小さな子供みたいに誠はAに抱かれて眠ってた
別府の夜景が見える場所に車を止めて
俺も後部座席に移った
『子供の体温て高いんだね』
「そう？」
『比較は誠知の体温だけどね』
真顔で言った彼女
「誠のこと起こそうかな」
『どして？だめだよ』
そう言って誠のでこにキスする
「Aを返せって(笑)」
『え？(笑)』
ようやく意味がわかって笑う彼女にそっとキスした
。
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エリン(プロフ) - れいらさん» れいらさん、ご無沙汰しております、ありがとうございます。妄想ばかりモクモクしてましたのでまずは自分で書いたものを最初から読んでみたりしていました、またよろしくお願いします (2021年5月15日 8時) (
レス) id: 36ad1e8dc7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 更新嬉しいです！ご無理はせず、エリンさんのペースでこれからも頑張って下さい(^^) (2021年5月15日 1時) (レス) id: 05a7f2dc28 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - りなさん» りなさん ありがとうございます。楽しんで書きたいと思いますので よろしくお願いしますm(*_ _)m (2021年5月14日 21時) (レス) id: 6467547891 (このIDを非表示/違反報告)
りな - いつも更新楽しみにしてます! 目の手術してたんですね。無理せずにゆっくりでいいのでこれからも頑張ってください！ (2021年5月14日 19時) (レス) id: ba27d55003 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - れいら様コメントありがとうございます、大好きと言ってもらえてすごく嬉しいです励みになります、こちらこそこれからもよろしくお願いします!! (2020年10月23日 16時) (レス) id: 36ad1e8dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリン | 作成日時：2019年8月7日 21時
