#71 ページ11
。
湯布院から高速で別府に着いた
｢いつ来ても変わんないな｣
信号待ちで懐かしんでいた俺
さっきからうつむき加減の A
｢A？…大丈夫？｣
『ちょっと不安になってきた』
｢無理しなくていいよ？ホテルに行く？｣
『ううん 誠知が一緒だから行ける…と思う』
彼女が育った別府
いい思い出がないと前に聞いた
『少し変わったのかな』
｢この辺？｣
車から外を見る彼女の表情は
懐かしそうにしていても笑顔はなかった
『誠知 早く通り過ぎて！お願いっ』
｢わかった｣
そこだけスピードをあげた
『ごめんね 別れた人の家だったの』
俺の腕を掴んだ手は震えていた
(どんだけ辛かったんだよ)
『誠知君たちが自主トレしてる時 会ってたかもしれないね』
｢会ってたかもね そう思うと楽しい｣
『うん…』
自然と向かった場所
｢少し歩かない？｣
『いいの？』
公園の駐車場にとめて俺たちは歩いた
『市民球場ってこんな感じだったのかな』
｢Aの記憶がどこまであんのかわかんないけど？(笑)｣
『だね(笑)』
｢やっぱ Aには笑っててほしい｣
向かい合った時だった
｢あら？上林君？｣
｢うおっ おじさん!!ご無沙汰してます
今日いたんすか｣
｢いたよってかいるよ毎日、休みの日以外はさ
今日はなんよ？オフやろ？｣
｢旅行中なんす 彼女と｣
｢はぁ？あ？上林君に彼女？嘘やろ？｣
｢やっぱ ここは好きだわ おじさんは週刊誌とか見ないんすね｣
｢新聞読んでりゃ話も困らんけんの
他はどーでもいいけん それより紹介はしてくれんの？｣
催促にAから切り出す
『上林君とお付き合いしてます Aです よろしくお願いします』
｢わたくしこちらで館長やっとります尾島と申します｣
『あ！だから おじさんなんですね？』
｢へ？｣
｢そう！わかった？ さすがA｣
『私も おじさんって呼んでもいいですか？』
｢もちろん///｣
｢なんで照れんの？｣
｢うるさいわ｣
｢中に、入ってもいい？｣
｢おー彼女を案内してやり｣
グラウンドに入り俺はリュックから
グラブとボールを取り出す
『何を詰めこんでるのかと思ったー』
｢これは 1つはAのだから｣
『こんなの作ってもらったの？』
目をまん丸くしてる
俺と同じグラブのAVer.
｢キャッチボールしたいって言ってたじゃん｣
左手にグラブをはめる
｢指輪じゃなくてごめんね？｣
彼女はクスクスと笑いだした
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エリン(プロフ) - れいらさん» れいらさん、ご無沙汰しております、ありがとうございます。妄想ばかりモクモクしてましたのでまずは自分で書いたものを最初から読んでみたりしていました、またよろしくお願いします (2021年5月15日 8時) (
レス) id: 36ad1e8dc7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 更新嬉しいです！ご無理はせず、エリンさんのペースでこれからも頑張って下さい(^^) (2021年5月15日 1時) (レス) id: 05a7f2dc28 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - りなさん» りなさん ありがとうございます。楽しんで書きたいと思いますので よろしくお願いしますm(*_ _)m (2021年5月14日 21時) (レス) id: 6467547891 (このIDを非表示/違反報告)
りな - いつも更新楽しみにしてます! 目の手術してたんですね。無理せずにゆっくりでいいのでこれからも頑張ってください！ (2021年5月14日 19時) (レス) id: ba27d55003 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - れいら様コメントありがとうございます、大好きと言ってもらえてすごく嬉しいです励みになります、こちらこそこれからもよろしくお願いします!! (2020年10月23日 16時) (レス) id: 36ad1e8dc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エリン | 作成日時：2019年8月7日 21時
