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#20 ページ22

※ASide※



久しぶりに聞いた母の声に少し安堵した私


離婚を相談せず事後報告していたことを
申し訳なく思っていたから


電話を切って席に戻ろうとした時


腕を組んで壁に寄りかかる柳田さんがいた


柳田「Aご機嫌やな。なぁ〜この後からでもいいけ俺に付き合わん?」


『いつからいたんですか?』


柳田「ん?心配かけてごめんなさい くらいから?」


『盗み聞きなんて趣味悪いですよ?』


柳田「トイレに行ってたんですぅ そしたら姿が見えたけんチャンスを伺ってただけやし」


『みんなのとこに戻りましょ?』


柳田さんの前を通る時 腕を掴まれた


柳田「だから答えは?このあとの・・・」


『二人で会ってどうするんですか?』


柳田「んー 例えば・・・」


“チュッ”

気づくと掴まれたまま腕を引かれ

くちづけられた



(柳田さんにキスされた・・・?)


“バチンッ”


柳田「痛っ!」


『・・・』


その場を離れたくて柳田さんの頬を叩いたあと

突き飛ばしてはみたものの

彼は動じなかった


柳田「どこ行くんよ?」


『ほっといて』

たまらず店を飛び出した


店の前の青信号が点滅しだし走るように渡った


すぐ側に公園を見つけ歩いていくと割りとすぐに水道の蛇口を見つけた

蛇口を捻ると思いっきり高く水が上がりその水が大きな粒になって

自分に降ってきた

『やだ・・』

何度も何度も口を洗い手も口も真っ赤になっていた


涙が出てきた

自分が浮かれていたからだと


その場に立ち尽くしていると足音がして身構える


「Aちゃん!!」

その声は巨くんだった


『巨くん・・来ないで・・』

「どーして?」

あなたにはこんな姿を見せたくない

『・・・』

気づくと巨くんに抱きしめられていた

「なにしてんだよ こんなに濡れて こんなに体が冷え切ってんのに」

巨くんは背中を擦り温めようと必死だった

自分の上着を脱いで私に羽織らせその上からコートを着せてくれた


『巨くんが寒いよ』

「鍛えてるからこれくらい大丈夫それにAちゃんを抱きしめてるしね」

『ありがとう 巨くん また迷惑かけちゃった』

「かけていいよ俺になら」

『それって…』

「ん?」

『ううん 何でもない』

「一緒に帰ろ」

『はい』


(馬鹿だ…何かを期待してるの?A)



ホテルの部屋まで送ってくれた巨くん

「ちょっとだけ寄ってもいい?」

『どうぞ』

「Aちゃん、手 見せて?」

私の手をとる巨くん







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エリン(プロフ) - asaさん» コメントありがとうございます、更新楽しみにしてくれていたなんて嬉しいです。なかなか進められなくてごめんなさい (2020年5月10日 20時) (レス) id: 6467547891 (このIDを非表示/違反報告)
asa(プロフ) - 更新楽しみにしてました!ありがとうございます(*≧∇≦)ノ続きが待ち遠しいです(*^^*) (2020年5月10日 18時) (レス) id: d459b4654a (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 陽葵さん» 苦手な18系の部分も避けて読んでいただいてるんですね感謝です私が大好きなんで詰め込んでますけど よろしくお願いします (2019年5月8日 23時) (レス) id: 4fc6dadfff (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 陽葵さん» こんな私になんて素敵なコメントでしょう。ありがとうございます とっても嬉しいです感激です (2019年5月8日 23時) (レス) id: 4fc6dadfff (このIDを非表示/違反報告)
陽葵(プロフ) - ばやし君の方のも読ませて頂いてますが、18系が苦手なので飛び飛びになってしまっていますが、あの小説も凄く好きです。これからも応援しています、頑張ってください(><)長ったらしいコメント、すいませんでした。 (2019年5月8日 22時) (レス) id: 987cca78b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリン | 作成日時:2019年2月23日 21時

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