HAWKS短いお話 Ⅱ (ページ10)

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癒しのスイーツ③#51上林誠知ページ10

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『お名前…せいじさん？って呼んでもいいですか？』

「えっ、はいっ」

(俺のこと知らないみたいだな)

正直、ちょっとショックだった

柊「Aさん、上林誠知ってプロ野球選手は知ってる？」

『名前は知ってますけど、ごめんなさい』
「いやっ、顔と名前が一致してもらえるように頑張ります！」
『もう、覚えましたよ(笑)』
「写真、撮りましょっか」

フロマージュをホールごと俺に渡すと彼女は

『見つめる横顔を撮ります、じゃ次は頬の横に持ってきてもらってカメラに視線ください』

柊「Aさん、写真の仕事してるとか？」

『いいえ、全然(笑)なりきりです、あっ…///』

柊「どうかした？」

『///誠知さんの表情が素敵です』

俺の目をスマホ越しで見ていた彼女が赤くなった

(かわいい)

「Aさん、俺のスマホで柊さんにAさんと一緒に撮ってもらいたいんですけどいいですか？」

『私でよければ』

彼女が俺の事を知らなくてよかったと
この時、思った

｢肩、抱いていいっすか？｣
『い、いっすよ//』

柊さんが撮った写真は神がかってた

｢Aさん、めちゃくちゃ可愛いっす俺の彼女にしたいくらい｣

柊｢どさくさ紛れすぎ、自然になん口説きよるんよ｣

『ありがとうございます//』

少しの脈を感じた

『あ、私そろそろ帰りますね、誠知さんもまた』

｢ちょ待って、Aさんもしかしてマンション同じ？って聞きたかったんだけど｣

『私はあのマンションの2階に住んでます誠知さんは7階でしたね？』

｢やっぱ運命な気がする｣

柊｢同じなの!!おー誠知そりゃ運命勘違いしちゃうな(笑)｣

『大家、カッコつけた言い方するとオーナーなんです、うちの叔母が。部屋を探してた私に旅行やら優雅に暮らしたいから管理を手伝う条件で住ませてもらってるんですよ、それではこれで失礼しますまた、明日』

柊｢はい。また明日｣

彼女が店を出たあと柊さんが

柊｢残りのフロマージュ持ってけ！追いかけて一緒に食べようとか何とか言ってキッカケ作ってこい、お前案外マジなんやろ？｣

｢いいんすか？頂きます、じゃまた明日(笑)｣

柊｢おう(笑)頑張れ誠知｣

早足でマンションの方へ歩くとすぐに
Aさんの後ろ姿が見えた

｢Aさーん｣

俺が呼ぶ声に振り向いた彼女がすげー可愛いくて、ニヤける顔を手で隠す

Aさんに追いつくと

『一緒に帰りますか？』

彼女の方から言ってくれた

。