トリップ少女と文豪たち

23話 ページ25

〈貴女side〉
包帯無駄遣い装置。

太「…国木田君，今の呼称はどうかと思う。」
国「この非常事態に何をとろとろ歩いて居るのだ！疾く来い！」

あー，ついに来たよ入社試験。
録画したいなあ。
早いうちにカメラ買っとこ。

太「朝から元気だなあ。あんまり怒鳴ると悪い体内物質が分泌されてそのうち痔に罹るよ。」
国「何，本当か⁉︎」
「…国木田さん，手帳の頁を無駄に使いたくなかったら太宰さん殴っといたほうがいいですよ。」
国「？どういう…おい太宰…。」

言葉の意味を理解した国木田さん。

ドカスカバキゴキ。

敦「あの…『非常事態』って？」
国「そうだった！探偵社に来い！人手が要る！」
太「何で？」
国「爆弾魔が人質連れて探偵社に立て篭もった！」

あ，そうだ。
入社試験なら私も何かしなきゃいけないんだ。
どうしよう。

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