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kaito side
半分くらいは期待した。残りの半分は諦めモード。心のどこかで、いつかはって思ってたけど、無理みたい。一緒にいる時間が長すぎた。
「A、終わりにしよっか」
「……え？」
「縛ってごめん」
「なんで…」
「俺の役目は終わり」
「……かい、と」
泣かせるつもりじゃなかったのに。ああ、もう、こんな時に泣かないでよ。俺から振らなきゃ、Aはずっとそのままでしょ？
最初から最後まで俺は君の一番にはなれなかった。だけど、俺のおかげで少しでも気が楽になれたのならそれでもう充分。隣にいれて俺、すげ一幸せだったよ。
だからAは、ちゃんと好きな人と幸せになって。
たまたま通りかかった廊下で見かけた。どこかやる気のない背中に話しかければ、やはりやる気のない声が返ってきた。
「俺にそんな資格はない」
「それを決めるのはAだよ」
「今更、何言ったって無駄だろ」
平野は未だに引きずってた。
俺の隣に、いつだってAを探してた。こんなに弱々しく俯く平野は初めて見た。それほど、沢山の葛藤をしていたんだろうね。自分の気持ちに蓋をして、吐きたくもない嘘を吐いて、必死にもがいて闘ってる。
想像もつかないよ、そんなの。かっけえよ、先生。
Aが言ってた。
" 紫耀くんはいつもかっこいい " って。
分かった気がする、本当の意味を。たったの４歳差で、こんなにも違う。一歩先を見据える先生は立派な大人だよ。
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minoy1106(プロフ) - Twitterの作品を読み、占ツクの記載があったので飛んできてしまいました。素敵な作品で読みながら泣いてしまいました、、（笑）こんなに素敵な作品出会ったことがありません。主様と作品に出会えてとても幸せです☺️ (2021年12月31日 0時) (
レス) id: bd62d97343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年8月22日 13時
