Dear my teacher【 sh × kt 】 (ページ6)

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▽ sh ページ6

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sho side

純粋なその瞳を汚さないようにと、いつだって歯止めを掛けてた。

葉山に見つめられると俺が俺じゃなくなる気がした。

新任で英語の教師に就いたばかりの俺は右も左も分からない言わば新米。いきなり受験生の３年生を受け持つことになり、生徒一人一人の顔と名前を覚えるのでさえ必死だった。言い寄ってくる生徒も多く、ここ教えて、個別授業して、LINE教えて、彼女いるの？……とか下心丸見えなやつもいる。

そんな中、窓の外をポツンと眺めるいつも上の空な生徒が目に入った。成績表を見ても、テストの結果を見ても、文句なしの秀才。たまに俺と目が合うと逸らしたり、かと思えば居眠りし出したり隣の髙橋と仲良く喋ってる姿だって、幾度となく見てきた。

唯一と言ったら大袈裟だけど、俺に懐かない特殊な子だった。

" 特別扱い " なんて御法度のこの世界で、ましてや新米教師の俺が、たった１人の生徒の為に法を犯すなんて考えたら身震いがした。

だから俺は必死に繋ぎ止めておける何かを探した。いつも寝てるから、いつもだらしないから、そんな理由で呼び出して、葉山のことが放っておけなくなった。ただ単に興味本位。

教師という立場を利用して、生徒に近づこうだなんてもう既に教師失格だ。

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