Dear my teacher【 sh × kt 】 (ページ27)

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▽ sh ページ27

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sho side

図書室を見回りに行ったら１人ポツンと一番奥の席に座る葉山がいて。こんな時間まで１人で？髙橋と勉強するとか言ってなかった？

「葉山、」
「………」

声を掛けても返ってこない。と思ったらイヤホンしてた。ガンガン音漏れしてるし、まさか俺のプレイリストから引っ張った？だってマイナーだよ、その曲。……なんて、また余計なこと考えて馬鹿だな俺。

下校時刻をとっくに過ぎてる故、生徒が帰ってないなんて俺の責任も問われるから。俺に気づかない葉山の肩を叩こうとしてやめた。触れたら、葉山をもっと傷つける。俺のせいでこんなことになってんのに。

トントン

机を叩くと肩をビクッとさせて、俺を見た。やっぱり、お前のその瞳に見つめられるとおかしくなりそうだよ。

「何時までやるつもり？」
「えっ？」
「俺まだ仕事あるから終わったら戸締りして返しに来て」
「……分かりました」

普通に話しかけてる自分にも、何もなかったように振る舞うのも、俺は教師だからって言い聞かせて必死に気持ちを抑えた。タメ口から敬語に戻ってんのも、いつものこいつの癖だけど、こればっかりは俺の責任。俺のせい。全部俺が壊した。

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