9/fk ページ31
今までと気の持ち方を変えるだけで、すごく落ち着いて照を見ていられる。
地面から柱を出したり、石のつぶてを放ったりして『monster』を翻弄し、圧倒する。
照が強くなってる。あの夢のとおり。
この調子だと、勝負が付くのにそう時間はかからなさそうだ。
＿＿それにしても、だ。やっぱり腑に落ちない。
負の感情を持っていない人間のところに『monster』なんて来るのか?
それとも誰かが近くにいる? そう思ってなんとなく周りを見回すと。
fk「……ん?」
『monster』のずっと後ろの方にある電柱、その上に誰かいる。
遠くてよく見えないけど、黒いマントに、ハロウィンでよく見るお化けのお面、だと思う。
そして、自身の身長くらいはある大鎌を担いでいる。
あんなのまるで……。
fk「死神みてぇ……」
iw「ふっか目つぶってろ!」
照の言葉で反射的に目をつぶり、顔を伏せる。体に砂煙が吹き付けるのを感じる。
砂煙が収まった頃に顔を上げると、さっきの場所にはもう誰もいなかった。
＿＿気のせいだった? 俺の見間違い? でも、あいつが『monster』を呼んだなら納得できる。
なんていろいろ考えているうちに、照は『monster』を始末していた。
iw「ふぅ、終わった」
fk「さすがだわ。ってか、照が頑張ってる間になんか見た気がしたんだけど」
俺は照が戦っている間の出来事を説明する。照は眉間にしわを寄せて俺の話を聞いていた。
iw「……それが『monster』を呼んだ奴?」
fk「わかんねえよ、気のせいかもしれないし。でも……死神みたいだった」
iw「……敵じゃないといいけどな。まあ、どっか行ったんだろ? だったらとりあえず帰ろうぜ」
照も辺りを見回したが、俺に危険が及ばないと判断して抽象化した状態に戻る。
俺も再び周りを見回したけど、やっぱり誰もいない。
あれはいったい何だった……?
再燃したもやもやを抱えたまま、俺と照は帰宅の途についた。
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怜(プロフ) - 祐莉さん» これからちょっとずつ公開していくので楽しみにしていてください! (^^) (2020年3月18日 19時) (
レス) id: 7ad6e662b8 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - ついに目黒君の秘密が明らかになりそうでハラハラドキドキです♪ (2020年3月17日 19時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! 楽しみにしていただけたようで嬉しいです。お待たせしました。笑 期待に応えられるように頑張ります! これからもよろしくお願いいたします!! (2020年3月14日 17時) (レス) id: 7ad6e662b8 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！ ひそかに楽しみにしていた死神風な登場の彼の出番が本格的になりそうで、楽しみです♪ また、マスターやガーディアンやキューピッドの立場とも違いそうだし、いわふかだけじゃなくて他のメンバーにも絡みそうだなとわくわくしてます！ (2020年3月13日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - おちゃさん» ありがとうございます! これからも頑張ります!! (2020年3月3日 21時) (レス) id: 3ccaf75687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年2月27日 23時
