8/fk ページ30
fk《なあ、佐久間にやられたことまだ根に持ってんの?》
iw「んあ? なんだよいきなり。まあ、根に持ってたけど吹っ切れた」
fk《……ふーん。よかったな》
iw「なんだよにやにやして。気持ち悪」
fk「うるせえ!」
iw「声出てる」
fk「もういいよ誰もいねえし」
バイト帰りの夜道。いつか見た不思議な夢をふと思い出してそれとなく照に聞いてみると、この反応。
ひょっとしたらあの夢は、どこかで起きていた現実なのかもしれない。
まあ深くは聞かないけど。
＿＿なんて思っていると感じた、背筋がぞくっとする感覚。照も何かを感じたらしい。
2人で振り向くと、巨大な蛇の姿をした黒い『monster』が舌なめずりをしていた。
ちょっと待て、おかしくないか?
fk「……なあ、今俺負の感情なんて持ってたか?」
iw「気持ち悪いって言ったのそんなに傷ついた?」
fk「んなわけねえだろ。照こそ『monster』呼ぶほど俺のこと気持ち悪いって思ったのかよ」
iw「さすがにそれはない」
fk「じゃあなんで? 誰の負の感情で『monster』が来たんだ?」
iw「知らねえ。でもやることは1つだろ」
fk「……そうだな」
もやもやした気持ちが消えない。でもまずは『monster』を片付けるのが先だ。
俺はブレスレットを外して空に投げた。
「我、我が使いを召喚せり。
＿＿出でよ! 『大地の覇者』!!」
光の中から飛び出した照が俺を背中に隠し、双剣を構えて『monster』に対峙する。
＿＿照くんが勝つって、信じてあげること。
ラウールの言葉が頭をよぎった。
負けることを心配しちゃいけない。勝つことを信じる。
fk「照!」
『monster』に背を向けないよう、顔だけを俺に向ける。
わざとおどけて俺は言った。
fk「あんなの余裕で倒せるよな?」
照が一瞬はっとして、すぐににやりと微笑んだ。
iw「当たり前だ」
そう言って照は『monster』に向かっていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
痩せるとは言い切れないけど多分痩せるダイエット方法。
脱出劇の幕開けを告げる、スポットライト【選考型募集企画】【二次募集開始】
１人の有精卵 -another story-
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜(プロフ) - 祐莉さん» これからちょっとずつ公開していくので楽しみにしていてください! (^^) (2020年3月18日 19時) (
レス) id: 7ad6e662b8 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - ついに目黒君の秘密が明らかになりそうでハラハラドキドキです♪ (2020年3月17日 19時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! 楽しみにしていただけたようで嬉しいです。お待たせしました。笑 期待に応えられるように頑張ります! これからもよろしくお願いいたします!! (2020年3月14日 17時) (レス) id: 7ad6e662b8 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！ ひそかに楽しみにしていた死神風な登場の彼の出番が本格的になりそうで、楽しみです♪ また、マスターやガーディアンやキューピッドの立場とも違いそうだし、いわふかだけじゃなくて他のメンバーにも絡みそうだなとわくわくしてます！ (2020年3月13日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - おちゃさん» ありがとうございます! これからも頑張ります!! (2020年3月3日 21時) (レス) id: 3ccaf75687 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2020年2月27日 23時
