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お昼過ぎ、ふらっと部屋から出てきたATSUSHIがキッチンに向かう。
『あっ!もうお昼ですね。何か食べますか?』
慌てて冷蔵庫を開けてみたが、これといった食材がない。
A『なんもないね(笑)外で食べようか?で、帰りに買い物してこよう』
こんな調子で、何もかもATSUSHIさんに頼ってしまって、癒しどころかお荷物なんじゃないかなって ため息をついた。
A『またネイティブな事考えてるでしょ?(笑)Aが来てくれただけで嬉しいんだから、気にしなくていいよ』
何でもお見通しのATSUSHIさんは、こうして優しく私を気遣ってくれる。
私達は近くのカフェで昼食を済まし、買い物に向かった。
いろんな食材が並んでいるけれど、二人で首を傾げる。
『和食がいいですか?』
A『出来ればそうして欲しいけど…とりあえず量多くない?(笑)』
『ですよね(笑)日持ちするもの買いましょう』
二人なのに、とんでもない量を買い込む羽目になって、帰り道二人でメニューを考えながら歩いた。
A『やっぱり人目を気にしなくていいから、外出は気分転換になるね』
隣を歩くあなたはキラキラ輝いていた。
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作者名:花梨 | 作成日時:2017年5月22日 16時