My Dear Lady 3 (ページ31)

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翌朝、やっぱり寝坊してしまって、バタバタと用意する私を、ボーッとした顔で目で追ってくるATSUSHIさんが居て…

こんな顔もするんだ(笑)

って幸せな気分になった。

慌ただしく食べた朝食の後片付けをして一緒に部屋を出る。

会社まで送る

そう言って聞かないATSUSHIさんを、なんとか宥めすかして、駅前からタクシーに乗せた。

A『また連絡するから』

名残惜しそうに手を振るATSUSHIさんを乗せたタクシーが走り去るのを見届けて、改札を抜けてホームに入ってきた電車に飛び乗った。

ギリギリに着いた会社で午前の業務をこなし、昼休みに紗英ちゃんに電話をかけた。

紗『もしもし？Aさん？昨日、どうでした？』

ワンコールで出た事にもビックリしたけど、昨日ATSUSHIさんと会った事を知ってるのにも驚いた。

『紗英ちゃん、いろいろ心配かけてゴメンね？ATSUSHIさん、昨日うちに泊まったの』

紗『え？え？それって…キャー！良かったですー』

自分の事のように喜んでくれる紗英ちゃんに感謝してもしきれない。

『紗英ちゃんが夕夏さんに連絡してくれたんでしょ？お礼言っといてくれるかな？』

紗『Aさん、それは直接言ってあげたらどうですか？夕夏さん、あの時の事すごく気にしてましたから…予定聞いておきますね』

『あ…うん。私はいつでも大丈夫だから…』

紗英ちゃんに押しきられる形になった。