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『ATSUSHIさんが、海外に行くってニュースを聞いて、思わず紗英ちゃんに電話してしまって…ほんとに迷惑かけるつもりなんてなかったんです。あの頃、ATSUSHIさんが悪気があってそうしてたわけじゃないこともわかってます。わかってますけど、改めて謝られると再確認させられるようで…惨めになるんです。だから…』







声を震わせながら泣くのを懸命に堪えて話すAをATSUSHIはただ見つめていた。







『こうしてお会いするのは、これが最後になると思うんです。だから…最後ぐらい笑ってさよならしたいんです。』








無理矢理笑顔を作ろうとするAの手の甲をATSUSHIは親指でスーッと撫でた。







A『俺の話したいことにはまだ続きがあるんだけど…』








『続き…ですか?』









A『うん。ちょっと、長くなるかも…家に着くまでに終わるかな(苦笑)』









Aの家はもう見えている。








『じゃあ、あそこで聞きます』








Aが指さしたのは、別れ話をした公園だった。








A『えっ?あそこ?縁起悪くない?(苦笑)』








ATSUSHIの言葉にAは思わずクスっと笑った。

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設定タグ:EXILETRIBE , ATSUSHI   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:花梨 | 作成日時:2017年5月22日 16時

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