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かけた電話に紗英ちゃんが出る事はなくて、思わずかけてしまった電話だけに、ちょっとだけホッとした。








翌朝、紗英ちゃんからLINEが入っていて






電話出れなくてすみません。
ATSUSHIさんの事ですよね?
詳しい事は分からないですが、近々会えますか?
それまでに剛典に聞いてみます。







そんな内容が記されていた。









私なんかより、随分忙しい紗英ちゃんだから、紗英ちゃんの予定に合わせるよと返事をしておいた。








そして、指定された場所と時間。









それが今日。








いつもは女子が好きそうなお洒落なお店なのに、今回は渋めの和食屋さん。









紗『20時に【田代】で予約してます。ちょっとだけ遅れるかもしれないので、中で待っててください。』








お昼過ぎに電話があって、言われた通り通された部屋で待っている。








落ち着いた室内で、ほんのり香る畳の匂いに癒されていると、襖の向こうから声がかかった。









店『お連れ様がお越しになりました』








きっと女将さんなのだろう。
品の良い女性の声とともに、スーッと開かれた襖の向こうに思わぬ人が立っていて息を飲む。

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設定タグ:EXILETRIBE , ATSUSHI   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:花梨 | 作成日時:2017年5月22日 16時

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