My Dear Lady 3

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ライブ当日







最寄り駅で待ち合わせて会場に向かう。







『麻衣ちゃん、ATSUSHIさんのファンなの？』








麻『ATSUSHIさんというか、EXILEそのものが好きで…』






なんて事を話ながら歩いてふと思う。


ここ 一方通行なの？



と言いたくなるぐらい、道行く人の波は、駅から会場まで一方向に流れている。






麻『このライブも本当はエントリーしたかったんですけど、チケオープンの頃 金欠で…』







麻衣は首を竦めて「へへっ」と笑った。







その麻衣の笑顔の向こう側に見知った顔を見つけた。






相手もこっちを見て「あっ！」と声を上げて駆け寄ってくる。







紗『Aさーん！来てたんですかっ？』






紗英は何故か嬉しそうにニコニコしている。






『う、うん。会社の子に誘ってもらって…』









今回は自分で買った訳じゃないって さりげなくアピールしてると紗英の後ろからまた見知った顔が現れた。






夕夏さん…







『こんにちは』






お互いぎこちなく挨拶を交わす。








『紗英ちゃん、またね(笑)』








紗英が変なことを言い出す前に、麻衣の背中を押してその場を立ち去った。

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