Dearest 【２】

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「A、珍しくギリギリやん」









あれから暫く動けずに、やっと向かった体育館。


明依が心配そうに顔を覗く。









「ごめん、ありさの所に行ってきたから」









明依「ほんま？ありさ、どうやった？」









会えなかった…
そう言える訳もなく、







「だいぶ調子いいみたいやったよ」









そう答えている。
学校は休み、みんな部活のために集まってる









「先輩、楽しかったですか？」


朱里がまっすぐに私を見つめて聞く、








「うん。海も綺麗やったし楽しかったで」









朱里「…へぇ、いいなぁ」



寂しそうな表情を見せる









朱里「明依先輩も戻ってきましたし、よかったです」









「うん、本当に良かった」









全てが望のおかげ……



「………」





朱里「先輩？」





「あ、みんなにお土産買ってきたから、後で食べよ」









朱里「ありがとうございます」









「じゃ、練習始めよ」









隣のコートを見ると、男子バスケは休みのようで少しホッとする









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