Dearest 【２】

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「A？」









ドアが開き聞こえた声は、

「明依？」








月明かりの中、確認出来たのは









望「なんやー、仲原か、ビックリするやん」

小瀧くんが立ち上がり、私も一緒に立つ









明依「……2人でいたんや」









望「あー、ここな、ええ場所見つけたから」




小瀧くんは、明依にも同じように笑顔を向けている。









そう……別に、私が特別ではない。









明依「藤井くん、こっち」

ドアを開けると小声で手招きする









「藤井くん？」









明依「そ、さっき会ってん」









そうなんや。









望「流星も居ったんや。
見てみ、凄いで」




2人を呼ぶとさっきの位置で海を眺める









…………そう、これが普通









明依「うわー、綺麗」



流星「ほんまやな」









2人共、見える景色に喜んだように声を上げる









望「今日で見納めやで、しっかり見とこ」



波の音に耳を澄まし眺める景色、









「修学旅行……来てよかった」




明依「A」





「ほんとにそう思えるよ」









たくさんの思い出と明依と仲直りして、
ちらっと見上げる小瀧くんは瞳に海を映し





私は、恋をした________









明依「……私も」



明依も言葉を重ねる。









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