結婚 10 ページ10
楽しみすぎて、いつも7時に起きるのに今日は6時に起きてしまった。
「あれ?Aちゃん今日は早いのね〜?なんかあるの?」
そうじのおばちゃんが、聞いてきた。
「おばちゃん聞いてくれるの?」
誰だって嬉しいことは聞いてほしいと思ってしまう。
でも、この話題をしようとするだけで体が暑くなって、胸がドキドキして、恥ずかしくなってしまう。
あれ?なんで私、こんなに緊張してるんだろ…
「おばちゃんでよかったら、聞かせてくれるかい?」
おばちゃんはいつも私を思って、優しく接してくれる。
「うん!あのね、昨日ね病院を抜け出して私だけの秘密基地にいったの!そしたらね、知らない男の子がいてね、、その子がね、私にお友だちになろうっていってきて、今日も会う約束してるの、だから楽しみで早く起きちゃったの」
すごく嬉しそうに話していたからか
「Aちゃんに大切な人が出来たんだね…!おばちゃんうれしいよ!」
「た、大切な人だなんておおげさだよ、、」
まだ一回しか会ったことないのに、大切な人だなんて、、早すぎないかな?
「うんん、おばちゃんAちゃんを見ててわかったよ。」
おばちゃんにはなぜか説得力があるから、子どもな私はすぐに信じてしまう。
「おばちゃん、わかるの?」
「うん。おばちゃんにはわかるよ。その子はAちゃんにとって大切な人だよ。大事にしないとね」
慧くんは、私にとって大切な人…か、、
おばちゃんの言葉がけっこう心に残ってて気がついたら慧くんのことばかり考えていた。
慧くんと会うたび、胸のドキドキがやまないんだ。
慧くんを考えるだけで、嬉しくなってしまう、それくらい私は慧くんを想っていた。
それくらい大好きになっていた。
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作者名:じゅんらい | 作成日時:2017年10月12日 0時