せいりゃくけっこん Daiki.A (ページ8)

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結婚 8 ページ8

すごいお話がとんで急展開になっていることに作品を読み返してて気付きました。すみません
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「俺さ、親しくしたい人とか好意を抱いている人とかによく無愛想だって言われるんだよね～。Aも同じだった。俺Aに嫌われたくないから緊張して無愛想になってたんだと思う。」

大貴君がいきなり語り始めた。でも大貴君はそのことを私に一生懸命伝えようとしていた。

自分の気持ちを伝えようと、していた。

それから私の手を強く握りしめて

「俺は、この手をずっと握っていたい。絶対離したくない。」

周りに誰もいない。二人だけの空間。

もし誰かがこれを見てたら恥ずかしいな

なーんて気持ちもあったけど、大貴君のその真っ直ぐな瞳に見つめられたら大貴君のことしか考えられなくて、頭は真っ白だった。

「政略結婚なんて俺は嫌だよ？ちゃんと愛し合いたい。そういう関係になって、結婚したい。

そんな相手がAだったらいいな～って思う。

だからお付きあいから始めませんか？俺はAのことが好きです。」

大貴君のことばを聞いて我にかえる

「わ、私のことが好き？」

「うん、そうだけど…。だめ？」

そうやって私の目の前で可愛らしく首を傾げながら聞いてきた。

""好きなんだもん！だめ？""

突然襲ってきた記憶

「ううぅぅぅ…、ああぁぁぁ！！」

過去のきおくで頭が、

「A？」

痛い。ぐらぐらする。大貴君が二重にみえる。

「ああぁぁぁぁ！！！！」

叫ぶことしか出来ない。言葉がでない。

体が震える。

「どうした？ねぇ、A？！」

意識が…もうろうとしている、

完全に体の力は抜けて私は倒れこんでしまった。

「A！！」

あぁ、嫌だな。

大貴君にこんなとこ見せたくなかった。

やめてよ、そんな顔しないで？

あ、でもね？ひとつだけ言わせて？

大貴君のそのしぐさが、どうしても彼に似ているの。

笑っちゃうくらいそっくりで困っちゃうよ。

7年前に亡くなった、私の幼馴染みに。