結婚 48 ページ48
目が覚めると、私の手に何かのぬくもりがあった。誰か手を繋いでる？そんなかんじ。
手を繋いでる本人を見たらそれは、
大貴だった。
大貴は寝ているからほっぺたをつんつんすると、顔を毛布にうずくめていった。
なに、それ。かわいいんですけど、、
でも急にどうしたのかな…。
こんな看病みたいなこと、、
そんなこと思いながら大貴を眺めていると、大貴が目を開けた。
「んー？、、A？！え？夢？！違う！
よかった…。よかった無事で」
無事って、そんなに心配すること？
「寝てただけだよ？そんな心配しなくても」
すると、大貴は首を横にふって、私を抱き締めた。
強く。
強く。
「大貴…。く、くるしい…！」
「もう、離したくないくらいだよ！！」
何か心配させるようなこと、してしまったのかな？
「だって、A3日も目覚まさないから、、」
3日？！そんなに寝てたんだ。
「そんなに…寝てた？」
「怖かった…。最悪の場合あのときの会話が最後になるんじゃないかって不安になった。
俺、全然Aのこと知れてなかった。
もっと聞いとけばよかったって思った。」
「……。」
そんなの私だって同じ…。
自分じゃ判断できなくていつも人に頼ってた。
人が判断して決めてくれたら、自分はその責任を負わなくていいから。
私は楽な道しか選んでなかった。
大貴のためとか思いながら、結局は自分のためだった。
情けないし、申し訳ない。
「…大貴。私もごめんね、最近変で困らなかった？」
すると、大貴はわたしを伺うようにして
「……Aは、、、大丈夫…なの？」
と聞いてきた。
「え？何が？」
大貴の表情からはあまり読み取れなかった。
でも、そんなに良いことではないのだろうと検討はつく。
昔から嫌な予感だけはあたる。
また、
的中しちゃうのかな
「A…、好きな人できた？」
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作者名：じゅんらい | 作成日時：2017年10月12日 0時
