結婚 33 ページ33
大貴の幼馴染み調べ計画実行日。
「準備はいいですね？」
「はい！行きましょう」
私達は、私服に着替えて八乙女さんが集めた情報をもとに幼馴染みを探すことになった。
まぁ、会ってもなんて言えばいいかなんて考えてないけど、
八乙女さんは何か言いたいことがあるのだそう。
「A様！こっちです！行きましょう！」
まぁ、探すっていってもここは都会だし、色々とお店とか寄れそうだから楽しそう！
よしっ！今日は楽しむぞーー！
******
「八乙女さん、、本当にこっちの道ですか？」
「はい、こちらであっていると思います！」
「えぇ？？…不安だな、この道。」
出発してから3時間。
普通の歩道じゃなくて、森みたいな獣道を歩いている。
だから、体力がない私はヘロヘロ…。
「…少し、休憩しましょうか」
「いや、大丈夫です！休憩とってたら、その間に幼馴染みがどこかにいくかもしれないです。
そうなったら、今までの苦労が水の泡です。八乙女さんに迷惑をかけるので」
あと、早く帰りたい。
そういう気持ちもちょっとあった。
目線を下げていると、
八乙女さんは私を抱き締めて
「わたくしのことは気にしないで下さいませ、
A様がきつい思いをしている方がわたくしは苦しいです。
気を使って頂き、ありがとうございます！心より感謝いたします！」
と、いうか…。
抱きついてる！！！
「あ、申し訳ありません。」
意地悪そうに笑って、
「大貴様に怒られますね」
といった。
「A様、こちらです。」
手を差し出して、休憩場所へ連れていってくれた。
休憩が終わって、歩き初めだした時八乙女さんがとまって
「A様、ここから道が複雑です。
手を繋ぎましょう。」
「え？！手、手？！ですか？」
おもむろに反応したら
「手は嫌ですよね…。なら服でもいいので、持っていてください。」
でも服をもったら、服が伸びちゃう。。
「いや！服は伸びちゃって大変なので、
手で、、いいです。。」
「…お気遣いありがとうございます。
では、失礼いたします。」
優しく握られた手は、とても温かくてゴツゴツした男らしい手だった。
「なんか、手繋いでると、カップルみたいですね」
そういうと、八乙女さんは止まって、
「では、今日だけカップルになってみますか？」
といって、口角をあげた。
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作者名：じゅんらい | 作成日時：2017年10月12日 0時
