結婚 32 ページ32
大貴が出張に出掛けてから、2時間後。
「*ぷるるるる、ぷるるるる、ぷるるるる、ぷるるるる、*」
電話がしつこいほどかかってくる。
大貴の携帯から、
「はぁ〜、出ちゃダメだもんな…。」
大貴から出ないでいいよって言われてるからその通りにしてる。
でも、、その大貴の幼馴染みの人がどんな人なのかも知りたい。
電話には出ないけど、メールの中身とか見ても…大丈夫かな?
でも、大貴のだしな、勝手に見たら怒るかな?
手を出したり、引っ込めたりしてずっと葛藤していると、
「A…様?何をされているのですか?」
「ひやっっっっっ!!!!!ごめんなさい!!!!!!」
中々に大きな声だったため、八乙女さんも驚いていた。
「A様、大丈夫です。わたくしですよ?」
かけよって、心配そうに私を見つめる。
「すみません、ちょっとビックリしちゃって…」
「まぁ、無理もないですね。大貴様の携帯に手を出したり、引っ込めたりしてらっしゃってたので…。」
ばれてる。。。
それも結構具体的。
は、、恥ずかしい!!
「本当にごめんなさい!勝手に中身を見ようなんて真似しちゃって!」
全部正直に言うと、
「A様!謝らないで下さい!頭をあげて下さい!」
「で、でも…」
「心配なのですよね?頻繁に電話がかかってきて、わたくしも最近気になっておりました。
二人で調べてみますか?」
八乙女さんの意外な言葉にびっくりしたけど、ちょうど暇だし楽しそうだからのっかってみた!
「いいですね、楽しそうですし!!」
「そうですか!…私も少し楽しみではあります」
「え?…今なんて?」
「いえ、何もありません。さぁ、計画を立てましょう!」
このことがきっかけだった。
こんな些細なことが、
色々なことを引き起こした。
私がここで断ってれば、
未来は大きく変わっていたんだと思う。
それは少し考えすぎかな?
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作者名:じゅんらい | 作成日時:2017年10月12日 0時