結婚 4 ページ4
大貴side
親たちが勝手に決めた。
親の都合だけで、決める。相手が誰かすらわからないのにこの政略結婚を受け入れろ？って。
そんなの納得いくわけないだろ。
相手には申し訳ないけど、俺は乗り気じゃないんだ。
政略結婚なんて絶対しないからな。
「(トントン)大貴様、失礼致します。まもなく、お相手が到着されます。ご準備の方を。」
「あぁ、わかった。すぐいく」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「は、はじめして！山口 Aです！」
Aをみて、その第一声を聞いたときから
俺はこいつを好きになってしまっていた。
どこを好きになったかわからないけど、
ひとめぼれしたんだ。
「有岡 大貴。」
緊張しすぎて、無愛想に返してしまった。
いつもならもっと上手くいくのだが、今回はまったく上手くいかない。
「あの〜なんか怒ってます？」
やっぱり怒ってるように聞こえるんだ。
どうにか、挽回しないといけないと思っていても俺の発することはまったく逆のことを実行してしまっている。
それから部屋に戻ると、
「大変失礼な態度をとってしまい、誠に申し訳ありませんでした。少々緊張気味だったようです。お許しください。」
小さい頃から、一緒だった八乙女が俺のフォローをしてくれたんだろう。
でもなんか…こえーな。
緊張してるってわかったのかよ。
それとも分かりやすすぎた？
政略結婚なんて、嫌だ。っていったけど、
今は、親に感謝してるかも。
Aに会わせてくれてありがとう。って
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作者名：じゅんらい | 作成日時：2017年10月12日 0時
