結婚 28 ページ28
「…ん?部屋?ってここどこ?!」
見覚えのない部屋に私は混乱していた。
「おっ、起きた、起きた!
おはよ、夜だけど」
そこは大貴の部屋だった。
私、あのあと、寝ちゃったんだっけ?
「あ!!!ごめん!私寝ちゃって、、あっ、重かったでしょ?」
「あぁ〜大丈夫、大丈夫!全然重くないしね〜むしろ軽すぎてちゃんとご飯食べてるか疑ったくらいだよ」
そういって、大貴は私が座っているベッドのところに座ってきた。
「Aさ、」
大貴がにやにやしながら私を見てきた。
「な、なによ…。」
「嫉妬してたんでしょ?八乙女に…」
「へ?」
え、なんで嫉妬してたって、、
え?大貴って人の心読めたの?!
すごっ、、
そんなわけないか、いやでもあるか?!
大貴の言葉が頭に入って理解できたとき、私は恥ずかしくなって、体中の熱が上昇して全身が暑くなった。
そして、手で顔を覆って大貴から顔を背けた。
「ち、違うもん!別に嫉妬なんか…」
否定してると、
「…あ、そう?じゃあ、俺もういくね」
そういって立ち上がりドアの方へ歩きだした。
「あ…。」
大貴が言っちゃう。
今正直に言わないとずっと伝わらないまんまっこと?
そんなの、イヤだ!
「…A?」
私は大貴を引きとめるために後ろから抱きついた。
離れないように強く強く抱き締めた。
「行かないでよ…、離れたくない。」
「うん。」
私達は何分間かそのままの状態でいた。
大貴はずるいな。
でも、恨めない。
ほんとに羨ましい。。
でもそんな大貴でも背中が温かくて、心地がよく感じた。
人の温もりってこんなに安心するんだな。
私は改めてそう思った。
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作者名:じゅんらい | 作成日時:2017年10月12日 0時