結婚 27 ページ27
私は外へ向かって歩いた。
大貴が気づいてくれないから、私はモヤモヤがたまっていた。
「なんで気づいてくれないのかな？あーもう。
大貴のバカ、バカバカバカバカバカ！！」
最初は呟くくらいの小さな声だったのに、最後らへんには大きな声になっていた。
言い終えるとスッキリしたけど、
「悲しいよ…」
とても、切ない気持ちになった。
すると、私を包むように後ろから抱きついてきた人がいた。
大貴だ。。
「A…。」
耳元でそう呟かれて、大貴の吐息が耳にかかる
密着している部分から、大貴の温もり…体温を感じた。
抱きつかれてるの、なんか安心するな。
ずっとこのままでいてほしいな。
無意識にもそう感じていた。
大貴がゆっくり離れて私の前にきた。
「A？」
優しく微笑んで
「、、泣かないの。」
といった。
そう言われても、今までたまってきたものが大きすぎてつらいよ。
「…だって、、だって！！」
いい終える前に大貴は正面から私を抱き締めた。
背中をポンポンして落ち着かせてくれている。
なんだか、安心して眠たくなってきたな。
こんなところで寝たら、大貴に迷惑がかかっちゃうよね？
でも、睡魔には勝てない気がする。
ごめん、無理だ。大貴。今日だけは許して…。
私は大貴に寄りかかって寝てしまった。
「…A？…ねちゃったか」
そのままお姫様だっこをして、大貴は部屋へと向かった。
「許してな、」
そういって大貴は私の額にキスを落とした。
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作者名：じゅんらい | 作成日時：2017年10月12日 0時
