結婚 24 ページ24
大貴side
"絶対に惚れさせてやるよ"宣言から2週間…。
未だ進展無し！
「どうやったら惚れてくれるんだろ、」
こんなこと相談できるような人なんていないし、弱ったな…。
調子に乗りすぎても引かれるだろうし、かといって何もしないのも、
「うわぁぁぁ！！どうすればいいんだよー！」
「大貴様！」
そこには小さい時から一緒にいた八乙女がたっていた
「わたくしに、おまかせくださいませ！」
自信まんまんに俺に向かって言い、部屋のなかにはいってきた。
「八乙女！何かいい案があるのか？！」
つい目を輝かせてしまった
すると八乙女は首をかしげて
「何をいってらっしゃるのですか？わたくしは大貴様の相談相手になるといったのです。大貴様と一緒に考えていくということで、わたくしが良い案を出すということではありません」
ということで、Aを惚れさせるための作戦会議が開かれた
「やはり、ここは何か特別な…そうですね、クリスマスとかそういう記念日などにお食事に誘ってプレゼントを渡す…というのはどうでしょうか？」
「ベタだな、なんかもうちょっと特別感を出したいんだよな〜」
気づくと俺たちは話しこんでいた
「じゃあ、大貴様シュミレーションしてみましょう！こういうことは練習が必要です！」
シュミレーション？そんなの恥ずかしいだけじゃないかよ！
「無理！そんなのしない！恥ずかしいだけじゃん！」
俺が否定していると八乙女がため息をついて
「そんなんじゃA様は惚れてくれません、大貴様。するのです。恥ずかしがってる場合ではありません。」
八乙女の言葉にはなぜか説得力が感じられた
というか圧がすごい
「では、わたくしがA様をさせて頂きます。」
「わ、わかった。じゃあ、いくぞ？」
「大貴〜、いきなりどうしたの？こんなところに呼び出して、」
「ぶぶっっっ！」
八乙女がなりきって言うもんだから、びっくりして吹き出してしまった。
「大貴様！笑わない！ちゃんとなりきるのです！というか、なりきるのはわたくしだけなのですが、」
「わかった、わかった！ちゃんと…やるから」
八乙女が深呼吸してから再スタート
「大貴〜、いきなりどうしたの？こんなところに呼び出して、」
今度は仕草つきできた
「ぶぶっっっ！」
「大貴様っ！！」
やっぱり耐えられない！
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作者名：じゅんらい | 作成日時：2017年10月12日 0時
