結婚 23 ページ23
「あ、私…なにいってんだろ、ごめ」
今になって自分のいったことがどれだけ恥ずかしいことかを理解した。
「なんで？」
「なんでって、そりゃ恋人同士でもないのに」
「え、俺たち一応婚約してるよね？」
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
すっかり忘れかけてた。
私達、結婚相手同士だった。
「A驚きすぎ！その反応は忘れてたな」
大貴は私の反応に笑いながら、話を続けた。
「ごめん」
「謝んなって…まぁ、ほんのちょっとお仕置きが必要かな？」
そうやっていじわるそうに見てきた。
「え？」
「まあ、それは元気になってからかな！
今はゆっくりやすめよ」
頭に手をおき、ポンポンして
「飲み物買ってくる、」
そう言い残して、病室をさっていった。
「ん〜〜！！！…頭ポンポンなんて、、ずるいよ。
そんなことされたら惚れちゃうじゃん」
あまりにもドキドキしたので、気持ちが言葉にでちゃった。
なんだか恥ずかしくなってきたので顔を布団にうずくめていると、
「なに可愛いことしてんだよ」
病室のドアに寄りかかって私の方を見つめている大貴がいた。
あれ？早くない？自販機はもっと遠かったはずじゃ…、、
「い、いつから？」
「ん〜？Aが頭ポンポンなんて、、ずるいよっていってたところから？」
最初っからじゃん！
ってことは？！
「大貴のバーカ！バーカ！！」
私がはぐらかすために言葉で攻撃していると、
「はいはい、大人しくしてようね〜。」
といい、おでこにチューをされた
「へ？あ！大貴！！」
怒りながら、私の顔は真っ赤になっていた。
だから気持ちなんて丸見え
「Aが惚れてくれるんなら俺は何回もアプローチをするよ？こういうことをしてほしかったんでしょ？」
大貴のしてやったかん満載のどや顔でそう言われた。
もう、まじなんなの？！
本当に好きになっちゃうから！
少し大胆かな？でもいいや、
「じゃあ、私を惚れさせてよ」
外から風が吹いて私たちの髪がゆれる
「…いいよ？絶対に惚れさせてやるから」
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作者名：じゅんらい | 作成日時：2017年10月12日 0時
