泡沫の記憶Ⅳ (ページ7)

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期末試験ページ7

そんな感じでやってきた期末テスト。

筆記試験が終わると、三奈ちゃんと上鳴君がハイテンションで百ちゃんの元に来ていた。

どうやら百ちゃんのお陰で手応えあったみたいだ。

さすがだなぁと思っている私も、あれ以来寝落ちするなんて事もなく真面目に勉強してきた。

とりあえず筆記は大丈夫そう。

あとは＿＿＿＿

「それじゃあ、演習試験を始めて行く」

コスチュームに着替えて集まった場所には、思ったよりも沢山の先生の数。

これから演習試験が始まる。

その説明を、相澤先生がしてくれた。

「諸君なら事前に情報を仕入れて、何するか薄々分かっていると思うが……」

「入試みてえなロボ無双だろ！！」

「花火！カレー！肝試ーーーー！！」

三奈ちゃんと上鳴君がガッツポーズを決めそう叫ぶが

「残念！！諸事情あって今回から内容を変えちゃうのさ！」

ひょこ、と相澤先生の首元から出てきた校長先生の言葉により

ぴしりと固まった。

「校長先生！」

「変更って……」

百ちゃんが声を上げると、そのまま校長先生は説明を始める。

ロボとの戦闘訓練ではなく、対人になった理由＿＿＿

それは、敵の活性化。

ここ最近の出来事を振り返ると、まだヒーロー見習いの私達が遭遇するには早すぎる事件が多い。

だからこそ

「これからは対人戦闘・活動を見据えた、より実戦に近い教えを重視するのさ！」

理にかなっている。

ヒーロー活動なんて基本は対人。

ロボではない。

「というわけで…諸君らにはこれから、チームアップでここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう！」

「先、生方と……！？」

『難易度上がった……』

皆に緊張が走ったのがわかる。

チームアップとはいえ、先生との戦闘は中々に攻略が難しそうだ。

「尚、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。
……動きの傾向や成績、親密度…諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから、発表してくぞ」

今回はくじ引きじゃないのか。

となると、意味のある組み合わせなんだろな……

と、考えていたらさくっと最初の組が発表された。

「まず轟と、八百万がチームで…俺とだ」

それに呼ばれた二人が反応する。

そして＿＿＿＿

「そして緑谷と爆豪、唯夜がチーム」

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