泡沫の記憶Ⅳ (ページ14)

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「次もし追いつかれたら、今度は俺の籠手で吹っ飛ばす」

「うんうん」

『＿＿＿＿！！？』

「それでそれで！？」

＿＿＿来た！！

「何を驚いているんだ！？」

「！！」

気配を全く感じなかった。

でも今、私たちに追い付き瞬時に勝己の籠手を破壊したのは、紛れもなくこの人だ。

「早すぎる……！」

「これでも重りのせいで全然トップギアじゃないんだぜ？」

オールマイト。

さすがNo.1ヒーロー。

対峙して改めてわかるその強さ。

……強い、圧倒的に。

「さァ＿＿＿＿くたばれヒーロー共…！！」

.

.

「報告だよ。条件達成最初のチームは、轟・八百万チーム！！」

そんな放送が耳に入る。

という事は、あの相澤先生を………

凄いな、さすがだ。

そう頭の片隅で思いながら＿＿＿＿

私たちは完全に動きを封じられていた。

それは、一瞬の出来事……

籠手が壊されたと思ったら、あっという間に勝己の体は地面に押さえつけられ

出久は片腕をとられ、宙吊りになっている。

そして私は後ろ手に両手を拘束されている。

オールマイトの片腕だけのパワーにも勝てないなんて

地のパワーが強すぎる……

「っそ……！！」

「なんて顔だよ、少年」

「ぎゃ！！」と声がしたと思ったら、出久が地面に投げ出された。

「終わりだ！！」

上から踏みつけられ抑え込まれる。

でも、その時見えた。

身動きの取れないままの勝己が、掌をオールマイトに向けたのを……

「うるせえ…」

「！？ぬう！？」

そして、大爆発が起きた。

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