泡沫の記憶Ⅲ (ページ4)

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『＿＿＿！！』

榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)！！

………爆豪君の攻撃が、決まった。

その直前、轟君が一度見せた炎を消したのが見えた。

「麗日戦で見せた特大火力に勢いと回転を加え、まさに人間榴弾！！
轟は緑谷戦での超爆風を撃たなかったようだが、果たして………」

ステージには、うつ伏せになっている爆豪君。

「は？」

轟君は場外に倒れていた。

「オイっ……ふざけんなよ！！こんなの

こんっ……」

倒れたままの轟君の胸倉を、爆豪君が掴み上げる。

だが、ミッドナイト先生の個性によって眠らされる。

やっと炎を出したと思ったが、結局使わなかった…

それに納得いかないのだろう。

そんな勝ち方を求めていない爆豪君にとって、この結果は残酷だ。

「轟くん場外！よって、爆豪君の勝ち！！」

「以上ですべての競技が終了！！
今年度、雄英体育祭1年優勝は＿＿＿＿＿＿

A組、爆豪勝己！！！！！」

ステージには、倒れている2 人。

会場には大きな歓声と拍手が上がった。

　

＿＿＿

「それでは、これより！！表彰式に移ります！」

パン、パンと花火が打ち上げられる。

表彰台には、3位に私と常闇君

2位に轟君

そして1位に＿＿＿

「何アレ…」

「起きてからずっと暴れてんだと…しっかしまー…締まんねー1位だな」

そこには、全身拘束された爆豪君がいた。

ずっと轟君に向かって威嚇している。

『うるさい、怖い』

「もはや悪鬼羅刹」

思わず両手で耳を塞ぐ。

常闇君の言葉の意味は知らないが、何となくしっくりきたので、それな。と頷いておいた。

「メダル授与よ！！今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人！！」

そんな爆豪君を気にせず、ミッドナイト先生は進める。

そして、会場の上から現れた人物、それは＿＿＿

「私が」

シュンッと飛び立つ影。

「メダルを持って来た」
「我らがヒーロー、オールマイトォ！！！」

モロに被った。

着地したオールマイトが、プルプルとミッドナイト先生を振り返り、それに対して両手を合わせて誤っているミッドナイト先生。

気を取り直して、メダル授与が行われた。

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