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「だー！！白黒ついた！」
「見る目ないよね、プロ」
「順位逆転してんじゃん、表彰台で拘束された奴とかビビるもんな…」
「ビビってんじゃねーよプロが！！」
クラス中が様々なリアクションをする。
私は轟君の次に多いが、そんな大して良いところは無かった気がする。
「さすがですわ、Aさん、轟さん」
「ほとんど親の話題ありきだろ」
『うん、それだ』
振り返った百ちゃんがそう声を掛けてくれたが、轟君の言う通りだ。
行方不明中であっても父はプロヒーロー。
きっと、その関係で……………
ちょっと待て。
私って、ルークスの娘って世の中に認知されているのか？
"ルークスの娘"として扱われたのは、記憶にある限りエンデヴァーだけだった。
『………うん？』
「どうしたA、難しい顔してんぞ」
『ん？ああ、うん。まあ…いっか』
「？」
ヒーローだって世の中には沢山いる。
轟君のとこくらい知名度があればそりゃ注目されるんだろう。
そうすると＿＿＿＿あれ？よくわかんないけど、まあいいや。
何のことかさっぱりな轟君は不思議そうな顔をしてる。
そしてその隣では、百ちゃんが何かに気付いたように、ハッとしていた。
「轟さん、今何と…？」
「いや、Aが怖ぇ顔してっから」
『えっ。怖い……』
ただ考え方してただけなのに、そんな顔してたのか。
なんて軽くショックを受けていると、相澤先生がまた話し出した。
その一瞬前、なんとなく百ちゃんの目が輝いていた気がする。
「これを踏まえ、指名の有無関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう」
職場体験。
プロの活動を実際に体験して、より実りある訓練をしようってことだとか。
それにあたっての、ヒーロー名。
「まァ仮ではあるが適当なもんは……」
「付けたら地獄を見ちゃうよ！！」
ガッと現れたのはミッドナイト先生だ。
「この時の名が！世に認知され、そのままプロ名になってる人多いからね！！」
「まァそういうことだ。その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。…俺はそういうのできん」
そう言いながら、相澤先生は寝袋を用意している。
寝るのか、ここで。
そう思いながらも、
今から15分間、考える時間を与えられた。
「(ヒーロー名かぁ……)』
ちゃんと考えたこと無かっな。
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作者名：noon | 作成日時：2020年9月26日 13時
