大将黄猿2 ページ24
ボルサリーノ大将の部屋の場所を聞き忘れていたので廊下をすれ違う海兵に訪ねてみた。
ついでにボルサリーノ大将がどんな人なのかも聞いてみた。
「どんな人、ですか?一言で言うならえたいのしれない人ですかね。」
「何考えてるのかわかんない人かな。」
「いつもニコニコしてて、言っちゃ失礼だけどちょっと不気味なんだよなー。」
話を聞く限り、どうやらボルサリーノ大将は私の世界で言う骸みたいな人物らしい。
骸もよくクフクフと妖しい笑みをしていたし、周りからミステリアスな奴と認識されていたからな。
考えてるうちにボルサリーノ大将の部屋についた。
いざノックし入ろうとするよりも先にドアが開いた。
「おんやァ〜?わっしに何かようかァ〜い?」
中から出てきたのはストライプ柄の黄色いスーツをきたクザン大将と同じ位の背丈の男だった。
この世界の人達、皆身長高すぎないか?
3メートル級なんて私の世界にはいないぞ。
と言うか、ホントにニコニコしてるんだな。
あ、そろそろ首が痛くなってきた。
見上げ続けて首が痛みだしたので首をさすっていると、それに気づいたのか「廊下じゃ何だし中に入りなよォ〜。」と言って部屋へ招き入れた。
ボルサリーノ大将の部屋はクザン大将の部屋と違って書類の山ができていなかった。
.....普通なら当たり前か。
思わず部屋をキョロキョロと見回していると声がかかって来た。
「で、わっしに何かようがあったんじゃないのォ〜?」
『!コレクザン大将から、ボルサリーノ大将にと預かってきました。』
いけない、本来の目的を忘れていた。
要件も何も言わず部屋を見回すなんて不躾だったな。
不快にさせてしまっただろうか。
チラリとボルサリーノ大将を伺うと先程と変わらずニコニコとしていたが、サングラスの奥の目が笑ってない様に見えて背筋がゾクリとする。
「そう言えば、センゴクさんが言ってた異世界人って君の事かァ〜い?」
見覚えのない顔だったからねェ〜とボルサリーノ大将は言っていたが、私には聞いていなかった。
何だこの人は....!
笑っていない目からは何を考えてるのか全く読み取ることが出来ない。
これは、皆が不気味だと言うのも頷ける。
私はなるべく緊張しているのをバレない様に話しだす。
『そうですね、センゴク元帥の仰っていた異世界人は私です。灰羽六と言います。しばらく海軍本部に厄介になります。』
「おォ〜、よろしくねェ〜。」
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優也(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2017年5月2日 19時) (レス) id: 9969ace900 (このIDを非表示/違反報告)
十二天将最高 - 眠くないー面白いー更新ー頑張ってーくださいー (2016年12月28日 1時) (レス) id: 40150fb43d (このIDを非表示/違反報告)
バババーババーババ - 奢ってくれるんなら(´ι _` ) (2016年3月13日 15時) (レス) id: 3c025b8285 (このIDを非表示/違反報告)
バババーババーババ - 大変おもろしろいです(´V`)♪これからも応援しちゃうぞ\\\└('ω')┘////あーハラ減った (2016年3月13日 15時) (レス) id: 3c025b8285 (このIDを非表示/違反報告)
*ヤト*(プロフ) - どうも!面白かったです!!更新頑張ってください! (2016年3月11日 22時) (レス) id: ae88d6118e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:酒場の店主 | 作成日時:2016年2月14日 23時