37.表彰式。 ページ38
『…ッハ、！』
目を覚ますと、フカフカのベットの上にいた。
独特のエタノールの匂い、どうやらここは保健室らしい。
「起きたかね。」
『あ、リカバリーガール。』
「怪我は平気かい？
試合はもう終わったよ、動けるなら閉会式に行ってきな。
お前さんは3位だから、表彰台に登らなきゃ行けないからね。」
『あ、平気です。
ありがとうございます、行ってきます！』
「お待ち、ペッツだよ。
あと、あんたが怪我して退場したら、容体大丈夫なのか、お前さんに会わせろ、って男が来てたけど。
知り合いかい？
ほら、この人。」
そう言って写真を見せてもらうと、すごい形相の中堂さんが写っていた。
『っふふ！
はい、ちゃんと知り合いです。
いや知り合いというか、上司ですね。』
中堂さんが心配してくれたのか、と思うと何故か嬉しくなる。
「上司？、、ああ。
お前さん例のUDIの子だったね。
教師陣でも話題になってるよ、火葬場に乱入して院内感染暴いた子、ってね。」
『うわあ、やばい認知の仕方されてそう。
とりあえずペッツありがとうございます。
じゃあ行ってきますね！』
「はい、気をつけて行ってらっしゃい。」
そう言って私は保健室を小走りに出て行った。
「それではこれより表彰式に移ります！」
「何アレ…」
「起きてからずっと暴れてんだと
しっかしまーーー…
締まんねー1位だな。」
そう言われる1位の表彰台に立つ爆豪君。
口枷をはめられて手には鎖で固定されてる。
どんな極悪囚人だ。
多分私が寝ている間に何かあったのだろう。
『うわあ…』
「3位にはもう1人飯田くんがいるんだけど、お家の事情で早退になっちゃったのでご了承くださいな。
メダル授与よ！！
今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人！！」
「私がメダルを持って 「我らがヒーローオールマイト！！」
『もろに被った…。』
そう思っているうちにオールマイトがこちらに近づいてくる。
本物のNo.1ヒーロー、流石に緊張する。
…まじで教鞭してたんだ。
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作者名：mana | 作成日時：2021年7月1日 1時
