グレーゾーン【ヒロアカ】【アンナチュラル】 (ページ33)

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32.始まりの一回戦。ページ33

［次々行くぜ！！
　第5回戦はガールズガチンコバトルだ！！！！！

　ピンクピンクのエイリアンガール！！
　活発的だが個性はドンナ？！！

　ヒーロー科芦戸三奈！！

　対

　またもや普通科？！の割に成績良好ガール！
　何も情報ないけどなんか美人！！！俺タイプ！

　普通科糀谷A！！］

　［マイク私情を挟むな。］

　［よっしゃ行くぜ、スターーート！！！］

　［無視かよ。］

　ミイラ先生の言葉を無視して、試合が始まった。

　「普通科だからって容赦はしないからね！」

　『もちろん、こっちも同じだよ。』
　
　
　そう言って彼女の瞳に目を合わせる。

　「っっ？！！

　何コレ？！、何も…なんも見えない！！！」

　芦戸さんの視覚を捉えて、視覚感覚を下げる。

　私の個性、”五感操作”は対象者にその五感が備わっているか確認できれば、あとは好きなだけ操れる。

　感覚を上げたり下げたり、人間なら誰でも操作可能だ。

　自分で言うのもなんだが割と優秀な個性なのだ。

　［おォっと？！
　どうしたエイリアンガール！！？

　急に動かなくなったぞ、てかコレ…

　見えてないんじゃねえの？！！！］

　『よしっ！
　ごめんね、ちょっと引っ張るよ。』

　そう言って彼女の腕を場外へと一気に引っ張る。
　手のひらに注意しつつ後ろから。

　彼女の個性は多分酸性の液体を出せる、といったところだろう。
　騎馬戦で、最初の10分ほど動かず周りを観察していた成果だ。

　「えっ？、わ！！」

　『よっ、と！』

　「、！
　芦戸さん場外！！

　糀谷さん2回戦進出！！！」

　周りがワッ、と盛り上がる。
　そりゃそうか、ヒーロー科を差し置いて普通科の一般生徒が勝ってしまったのだから。

　［ウエェェェェェ？！！？！
　マジで？！！

　お、驚けマスコミィィィ！！！
　お前らが撮りたがる展開だゼェ？！！］

　［お前が驚いてどうする。］

　［とりあえず、両者に拍手！
　おつかれー！！］

　頭上から拍手が聞こえる。
　あの中でUDIのメンツも見てるのか、と思うと少しだけ照れ臭くなった。

　『ごめんね、痛くなかった？』

　「大丈夫！
　てか糀谷さん超強いじゃん、もーー！！」

　『ふふ、ありがとう。

　でも強いかどうかは場合によるよ、この個性は。
　芦戸さんに先手打たれてたら私も難しかった。

　ありがとう、お疲れ様。』

　
　そう言って握手を交わした。