28.間接キス？ ページ29
「…クソだな、クソすぎる。」
「「「！！！！！！！！」」」
UDIのメンバーが中堂さんのクソ発言に固まった。
「ちょっと、中堂さん。」
「今ソレ言う？！！」
「…。」
心操の表情は見えず、余計に空気が悪くなる。
『…中堂さん、'いくら人が多くて嫌だから'って今のタイミングじゃないですよ。
そのクソ発言。』
((さすが中堂エスパーA…！！！！))
何故かミコトと東海林からグッジョブ、と親指を立てられる。
(…私なんかしたか？？？
中堂さん叱っただけだけど。)
そう思って心操に一言謝る。
『ごめんね、心操。
中堂さんって部下を最短3日で辞めさせたパワハラ上司だから！』
「クソッ！あいつらが勝手に辞めただけだろ！」
「…自覚ないし、複数人辞めさせてるのあの人。」
心操ドン引きじゃん。
『うんまあ、もう慣れたけどさ…。
ほっといて昼ご飯行こう。
中堂さんは多分ついてくるしね！』
「あ、ああ。」
「ミコト何頼む？」
「あ、あれ美味しそうですよ。」
「ホントだ！
東海林アレとかは？」
「…クソが。」
後ろを見ると談笑するミコト達と中堂さんはついてきているので、安心しつつカレーライスを頼んだ。
席について昼ごはんを食べる。
運動した後の食事は身体が喜ぶ。
ちなみに左右は心操と東海林、前には中堂さんがいる。
『カレーライス美味しい…！！
ん？？
中堂さん、昼ごはんジャムパンだけですか。』
「…あ？
それがどうした。」
『栄養なさすぎですよ…。
骨粗鬆症で倒れても知りませんよ。
はい、カレーライス一口あげますから、どーぞ！』
そう言って一口スプーンですくって差し出す。
「キャッ！Aったら大胆！！」
右の東海林からヤジが飛ぶ。
「要らん。」
顔も上げずキッパリと断られた。
『…あぁ、なるほどそうですか、！！
仕方ないですよね、中堂さん間接キスとか気にするタイプですもんね。
いやあ、それなら仕方ない。
…仕方ないので心操にあげます。』
「っえ。」
「あ？？」
驚いて心操と中堂さんが頭を上げる。
スプーンの匙を前から左へ移動する。
『はい、心操きゅん。
あ〜ん。』
「呼び方完全に馬鹿にしてるだろ、！
っておい！ちょっ、待っ…！！！」
スプーンの匙が止まった。
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作者名：mana | 作成日時：2021年7月1日 1時
