グレーゾーン【ヒロアカ】【アンナチュラル】 (ページ24)

今日:4 hit、昨日:46 hit、合計:21,231 hit

23.うなれ体育祭！ページ24

［雄英体育祭！！
　ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る、年に一度の大バトル！！

　どうせてめーらアレだろこいつらだろ！！？
　敵の襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星！！！！

　ヒーロー科！！1年！！！
　A組だろぉぉぉ！！？］

　『完全に差別実況だねえ、アハハ。』
　
　「A、目が笑ってないぞ。」

　「俺らって完全に引き立て役だよなぁ。」

　「たるいよねー。」

　

　「選手宣誓！！
　1-A組、爆豪勝己！！」

　『あ、ミッナイ先生だ。
　可愛いなあ。』

　「え、可愛いのか？」

　『おいコラ失礼。』

　心操に文句を言っていると、例の爆発ヘア君が壇上に上る。

　「せんせー
　俺が一位になる。」

　『うわあ…』

　周りからは案の定ブーイングが聞こえる。
　爆発ヘア君、性格も爆発的なんだなあ。

　「さーてそれじゃあ早速第一種目行きましょう

　いわゆる予選よ！

　今年は…コレ！！！」

　『障害物競走…うーん、腕がなるのか分からないけど、まあ頑張ろ。』

　そう思っている内に、早速スタート地点に立たされる。

　『心操。』

　「ん、？」

　『キバろうね、お互い。』

　「…とーぜん。」

　目を閉じて五感感覚を研ぎ澄ます。
　目指すは頂点。

　［スターーーーーーート！！！！！！！］

　合図と共に瞼を開いた。

　

　ん？、なんか来るな、！！

　「最初のふるい」
　
　先頭にいる男の子が個性で後続の足元を凍らす。
　私は間一髪で避けた。

　『っと、危なかった〜。
　触覚感度上げといてよかった。』

　

　［さあいきなり障害物だ！！
　まずは手始め…
　第一関門ロボ・インフェルノ！！］

　『うわ、入試の時の0P敵じゃん。
　てか多いな、多分このままじゃ通れない、！
　このままじゃ、ね。』

　氷の男子生徒が倒した隙間をスルスルと通っていく。

　後ろの人達も通ろうとするが、脆い部分と頑丈な部分をわかってない。
　後ろでロボットが崩れる音がした。

　こういう時はやっぱり聴覚と視覚の感度を上げればお茶の子サイサイだ！

　

　［オイオイ、轟の後ろを1人だけついていけてる奴いんぞ！！
　あれはヒーロー科じゃねぇな！！！］

　周りからの視線が一気に刺さる気がした。

　『実況ありがとうございまーす。』

　そんな独り言を呟きながら、次の関門へと向かった。