グレーゾーン【ヒロアカ】【アンナチュラル】 (ページ15)

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14.正論。ページ15

　「なあそう思うだろ、Aもさ！」

　『…ン〜？！！』

　心操がこちらにやって来て腕を掴む。
　グイグイと引っ張りながらA組の前へと私を連れて行く。

　「ほら、言いたいことあるだろ。」

　『ア、アハハ。
　えっと、…！！』

　どう誤魔化そうと頭を回していると、心操と目が合った。
　瞳には、私を試そうとしているような、信頼に値するのか、という思いが込めてある。

　

　『…彼の言う通り、他の科でもヒーローを目指す人は沢山います。
　私ものその内1人だし、みんな努力してここにいる。
　だから…モブ共って言うのは良くないと思いますよ！！！』

　ね！、と言って心操の顔を覗くが、何故か頭を押さえていた。

　「そういうことじゃ無くてさ…A、お前そういうところほんと、はあ…。」
　
　何故かため息を吐かれた。
　ムカつく。

　「正論だ…」

　「当然だね…」

　「ッチ、」

　舌打ちして爆発ヘア君は教室を出て行こうとする、A組の人達からはブーイング殺到だ。

　「関係ねえよ。
　…上に上がりゃ、関係ねえ。」

　そう言って肩を私にぶつけて廊下へ出て行った。

　おいコラ、今の絶対わざとだろ。
　ムッ、としながら心操の腕を引いて自分の教室へと戻った。

　『心操、ミセド行くよ。
　ストレスはその日に発散！美味しいドーナツ食べて発散！！
　レッツゴー！！』

　「あ、おいちょっと待てって、！」

　
　その後ミセドで愚痴り大会を開き、無事発散成功、夕方には解散した。

　