DEAD EMPEROR 【真田弦一郎/男主】 (ページ10)

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■８■ ページ10

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｢おい雲井。｣

｢……お、誰かと思えばブン太！ひっさびさだねえ、何ー？もしかして雅治と揃って僕のこと避けてたのー？｣

｢てめー今、大食いじゃ負けないっつったろ。｣

｢うん言った。ついでに言えばグルメでも負けないと思ってる。あとイケメンなのもね！｣

きらん、と効果音が付きそうなくらいうざったらしいというか、そんなウィンクを丸井に向ける。

それが余計、丸井の対抗心に火をつけた。

｢イケメンかどうかはともかく、大食いで俺に適うわけねーだろぃ！何いっちょ前な口叩いてんだよ！｣

｢んなこと言ったってさ、僕ブン太とやりたあったことないからわっかんないよ。あ、なら今からやってみる？駅前のケーキバイキングのタダ券。今ちょうど持ってんだよねー。｣

｢望むところだ！｣

｢んじゃ、タダ券一枚しかないから勝った方がタダ券使えるってことで！言っとくけど、僕タダ券使う気満々だからそこんとこよろしく！｣

｢俺だって負けるかよぃ！｣

｢お、おい、丸井、お前部活は……｣

｢誰か仁王に急用出来たから帰るって言っといてくれよぃ！｣

｢よーし、じゃあ行こう！見たい人、この指とーまれ！｣

柳の忠告もすっかり忘れて。丸井は、純粋な闘争心に促され、Aたちと一緒に学校を出ていった。