DEAD EMPEROR 【真田弦一郎/男主】 (ページ45)

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しかし、幸村たちの話には続きがあった。

後輩が行ってしまった後。残された三人はまだ、話を続けていたのだ。

｢精市、まさか本当にお前は……！わかっているのか！？俺たちは三人で……！｣

｢何慌てているんだい蓮二。……あんなの嘘に決まっているじゃないか。｣

｢え、マジで？｣

幸村の発言に、Aも一緒になってきょとんとした顔を向ける。

幸村といえば涼しい顔で、再び口を開いた。

｢あの場じゃああやりすごさないといけないかなと思ってね。彼もしつこかったし。｣

｢……な……んだ……｣

｢当たり前だろ。俺がそうやすやすと真田を外すと思うかい？確かに、真田は雲井に負けた。……でも、あいつの強さは俺が一番理解してる。｣

｢精市……｣

｢……ふーん、仲間思いなんだね部長さん。よかったじゃん蓮二？｣

｢ははっ、仲間思いっていうか……ただ、あいつが立海テニス部に必要だと思っただけのことだよ。｣

｢うっわ歪みねえなあ。ここに副部長さんいなくてよかったぜほんと……｣

その呟きは、Aの本心なのか故意なのか。

そんな会話がされていはことも知らずに……同じ頃。

屋上へ続く扉が、静かに開いた。