DEAD EMPEROR 【真田弦一郎/男主】 (ページ38)

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｢いやどうやったらそんな答えになるんだよお前……｣

放課後、２年の教室を柳が通りかかると、聞き覚えのある声が聞こえた。

(あれは、赤也……と、雲井？)

後ろのドアから様子を伺う。どうやら、Aが切原に何かを教えているようだった。

｢頑張れよ赤也、結局勉強会とか言ってお前一人だけになったじゃんかよ……ほーら、他の奴らみんな終わらせて行っちまったぞー？｣

｢A先輩がスパルタすぎるんすよ！あーもう何言ってんのかわかんねえ！｣

｢お前なあ……日本語読めなきゃ日本人失格だろ？頑張れって。｣

｢うう……なんでこんなややこしいんですか日本語……｣

｢ほー？じゃあ英語に逃げるか？｣

｢ぜってー嫌っす！｣

｢じゃあ頑張れ。｣

｢A先輩の性悪ー！！｣

｢……｣

また切原に手を出しているのか。それでも、この場に自分は関係ない。

ふいと、涼しい顔でその場を離れかけたその時だった。

｢……あ！柳先輩！｣

目敏く切原が柳の姿を捕らえたのだった。