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■１７■ ページ19
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｢おうい、ブン太。｣
｢仁王くん、少しよろしいですか。｣
3年B組にやってきた二人の姿に、女子たちがざわめく。
仁王たちといえば、Aを囲って盛り上がるクラスメイトたちの中にいた。
｢珍しいのうおまんから訪ねてくるとは……で、何の用じゃやぎゅ。｣
｢んだよジャッカルー。俺忙しいんだけど。｣
渋々とAの元を離れ、彼らの元へ向かおうとする。それを止めたのは、Aの声だった。
｢何々、ブン太と雅治の友達？おうい、なんならはいっといでよ！この教室で話せばいいじゃないか！｣
｢っえ、｣
｢……そうじゃの。そのほうが楽じゃき。入ってきんしゃいやぁぎゅ。｣
｢いえ、あのですね。｣
｢何だよぃ、そんな大それたことなのかよ？｣
｢そういうわけ……でもねえけど……｣
｢ったく、じれってえなー。入ってこいってば。｣
丸井が、柳生とジャッカルの手を引き、教室に招き入れる。
……そうしてそのまま、二人もまた、Aに取り込まれた。
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作者名：幻想曲 | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2015年9月10日 3時
