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■９■ ページ11
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結果。時間制限ギリギリまで使って、同数。引き分け。
タダ券は使わず、それぞれきちんと支払うということになった。
｢ちぇーなんだよ。せっかくのタダ券！｣
｢タダ券が無駄になるっつーならお前が先にへばればよかったんじゃねえの？｣
｢ひっでえブン太！言っただろ、タダ券使う気満々だったって！｣
｢あっはは……また今度使えよぃ。｣
｢くっそー……でも、やるじゃんブン太。久々に燃えたよ！大食いで！｣
ライバルを見つけたと言わんばかりに、キラキラした目でAは丸井を見つめた。
｢なあブン太、また今度美味いもん食いに行こうぜ！お勧めの店、あるんだ！｣
｢……おう！｣
闘争心は、相手を認めた時何よりも強い友情となる。
あんなに張られていた丸井の警戒心は、いつしか緩み。いつの間にか、Aに心を許す関係になっていっていたのだった。
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作者名：幻想曲 | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2015年9月10日 3時
