妄想2文スト単体 ページ2
『まず縛られたいって思ったのは今先刻ね。』
「ああ、ぼそっと云ってましたね。」
『そうそう。其れで、何でそんな事思ったか……って云うと、只単に遣られたことが無かったから面白そうだと思った』
「…え、其れだけですか？」
『先刻も云ったけど、僕にはそう云う経験がない。拷問で縛られるのも、狂った愛で縛られるのも…誘拐、抑制……何にも経験した事が無い！』
「え、えぇ……何れも経験しなくていい物じゃ…」
『捕まる筈が無いから拷問何てされること無いし、狂った愛以前に恋愛も何もしていない。誘拐しよう物なら異能でどうにかしてしまうし、抑制されるような事はしない。ほらね、何にも出来ないじゃないか！』
「出来なくて善いですって……！だからもう話さなくて善いですから！？」
敦の思いとは裏腹に、Aは楽しそうに続ける。
『だが…気付いて仕舞った！此の中で実行出来る事があると！』
「実行しなくて……善い…あははー……」
もう説得は諦めたと涙を流しながら微笑む敦。
『そう、狂った愛だ！』
「いやでも、恋愛も何もしてないんじゃ？」
『だから其の相手を見付ければ善い！』
「…………はい？」
『適任者の目星は付いている！でも其の人は僕に好意を寄せているとは思えない！』
「ほう、誰なんだい？」
適任者の目星が付いている、と聞いて与謝野が食いつく。
『此れが教えられないんだよ。』
「って事は此の中に居るって事ですか？」
『幾ら敦君でも…其れについても云えないね。』
(あ、此れ絶対此の中に居るわ)
と、社内の心がリンクした瞬間だった。
『凄く想像しやすい人だよ。相手への愛が歪んだら直ぐに壊れちゃいそうだなぁ、って人。めっちゃ束縛しそう。』
「束縛ですか……」
『うん、なんとしても自分から離れさせなそう。絶対相手の人逃がさないと思う……』
「そ、そんなに？」
『逆に相手の方も狂わせるかも知れないな。
あ、でも狂わされるのも面白そう。』
「何処が面白そうなんですか！怖いですよ！」
敦と谷崎が怯えて縮こまった。
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中原氷狐龍��(プロフ) - 廊さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年11月9日 22時) (
レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
廊 - 面白いです！頑張ってください！妄想やっぱりしますよね〜 (2019年11月9日 21時) (レス) id: 934ae09b87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中原氷狐龍 | 作成日時：2019年9月2日 0時
