妄想1文スト単体 ページ1
『…縛られたい』
探偵社のソファで寝っ転がり乍、Aが呟いた。国木田の万年筆が折れる。
「阿呆か！そんな事を云っている暇があるなら仕事をしろ！」
『いやぁ、国木田君。僕Mじゃ無いんだけどね？一寸興味があるんだよ。』
「そんな事知るか！仕事もせずだらだらと…！あの唐変木だけでも大変だと云うのに貴様迄増えたら俺の胃が持たん！」
「酷いじゃないか国木田君！私、国木田君の胃を痛めるような事していないよ？」
「そう思うならまず仕事を片付けろ！」
国木田の怒鳴り声が響く。
『全く、よくそんなに怒鳴り続けられるね。本当に人間？きっと国木田君の前世は鬼だよ。ほら、今でも仕事と理想の鬼だ！』
「誰が鬼だと！？」
『ほらほらぁ、暴れすぎるとピーチジョンに成敗されちゃうよ？』
「ピーチジョンって誰だ！」
『桃太郎』
「俺は鬼では無いっっっ！！！」
国木田、太宰、Aを除いて、社内は呆れたように二人のやり取りを見ていた。
「く、国木田さん、仕事終わりました……」
「谷崎か……其所に置いておけ。」
『ねぇねぇ谷崎君、縛られたいとか思わない？』
国木田の横から顔を出すA。
「へっ！？僕！？」
「A！谷崎を困らせるな！」
『だってさぁ、面白そうじゃない？僕には縛られる経験がないから判らないし。判らない事に挑戦する少年少女の心って大事だと思うんだよね。』
「善い感じに纏めようとするのも止めろ！」
『仕方無いじゃないか、本当に面白そう何だもの。縛られてみたい！と云うか監 禁？精神的にも縛られてみたいよね。』
国木田が本日二本目の万年筆を折りかけた。
「何を云ってるんだ貴様は！遂に頭がやられたか！？」
『其れは流石に酷すぎるよ国木田君！？』
口に手をあて、信じられないと云う表情をする。
「し、縛られたい…何でそんな事に興味を…」
『おや、敦君！気になるかい？気になるよね！？』
「あ、いや別n」
『ならば特別に何故僕が興味を持ったのかを語ってあげよう！』
「えぇぇぇぇ……」
Aの話が始まった。
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中原氷狐龍��(プロフ) - 廊さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年11月9日 22時) (
レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
廊 - 面白いです！頑張ってください！妄想やっぱりしますよね〜 (2019年11月9日 21時) (レス) id: 934ae09b87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中原氷狐龍 | 作成日時：2019年9月2日 0時
